コラム
コラム
2021/5/20
1773    プラスウイン

大阪から友人、知人の方々が和歌山市を訪ねてくれました。「和歌山市の話聞きたい。そして協力できることをしよう」と集まってくれたものです。

芸能会社の社長は「社名に込められた『今やっていることに何か一つを足すことで結果に表れるから、仕事をする場合は人よりもプラスワンを心掛けるように』と常々話しています。仕事にプラスワンを付け加えると相手に勝てるのです」と社名への思いと従業員さんに伝えている教訓を話してくれました。

懇談の場で面白い教訓がありました。「社員には、懇親会、飲み会の席では仕事の話だけをする。仕事の話以外の話はするなと伝えています。飲み会はざっくばらんな席なので、良いアイデアやヒントが得られる時間になります。仕事の話をしている中で、社内では思いつかないような良いアイデアが浮かんでくるのです。

だから飲み会では『仕事の話だけをして欲しい』とは伝えています。だから私の会社の飲み会は仕事の話で盛り上がりますし、仕事に生かせるアイデアが生まれています。翌日の職場でそのアイデアを基に企画を練りますから、飲み会での仕事の話は効果があります。

懇親会では大切なお金を使っているので、仕事につながらなければ時間がもったいないです。貴重な時間に生産性のない話をしてもつまらないと思っています」と話してくれました。

これまでの教えられてきた考え方と逆の発想です。仕事を離れた懇親会の場では「仕事の話をしない」と教えられてきましたが、この会社では逆転の発想を取っています。

一緒に来てくれた従業員の方から「社長の考え方は良いと思います。飲み会では社長を始め、会社の上司や先輩など、誰とでも自由に話が出来るので、普段できない会話が生まれます。そこからアイデアが浮かんでくることがあります。

但し、飲み過ぎるとアイデアを忘れてしまうので、メモするなど氣をつけなければなりません」と話してくれました。

新しい企画が生まれてくる秘訣を話してくれたように感じます。

もうひとつ、社長の話です。

「仕事をしていると、新しい仕事が付いて来るようにしなければなりません。仕事に仕事がオンされるイメージです。従来の仕事だけで終えてしまうと次の展開は見えてきません。今年の仕事はそれで良いとしても、社会のしくみや人々の行動に変化があるので、来年は同じことが受け入れられるかは分かりません。今年のお客さんの反応を見て今の仕事に何を付け加えたら新しい仕事になるのかを考えることが大切です。『仕事に仕事をオンする』考え方ですね。

私が芸能分野に進出したのは、これまで経験したことのない全く新しい領域だからです。芸能の仕事によってPRイベントやコンサートなどで全国の都市を訪れる機会が生まれますし、できればアジアにも進出したいと夢を描いています。この経験が本業にも良い影響を与えてくれると考えています。勿論、芸能の仕事でも成功させるつもりですが、私にとってプラスの部分であり、このプラス部分があるから勝つことができると考えています」と語ってくれました。コロナ禍にあって、一人も解雇することなく雇用を守っています。

プラスウインの思考を学ぶことが出来ました。