コラム
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2020/4/28
1748    台東県へのお返事

台湾の台東県知事にお礼の手紙を出しました。心配してくれていることへのお礼と、これからもご縁が続くことを願って。

拝啓 饒慶鈴知事に置かれましては、日頃からの台湾と日本との友好関係にご尽力賜り深く感謝申し上げます。

2019年に「花咲み茶」さまのご紹介によりご縁をいただき、今また友好関係を確かめ合えることを嬉しく思います。

さて日本においてもCovid19による感染者が増加、拡大している状況にあって、貴殿から激励のお手紙を頂戴し、心強く思い、また困難に立ち向かう勇気につながっています。

また貴国の防疫対策への評価は世界的に高く、今回の迅速な対策は2003年のSARSの教訓が生かされていると側聞しております。その経験を生かした中央感染症指揮センターの早期設置、センターによる市民への情報提供、医療用マスクの生産・供給管理などが効果的だと側聞し、深く敬意を覚えるものです。

日本においては緊急事態宣言が出された後、府県の実行力が試されている状況であり、関西の首長の実行力、とりわけ大阪府知事のリーダーシップは高いものがあり、隣県である和歌山県も協力しながら対応しているところです。

大阪府、そして和歌山県においても感染者が増え続け、先の見通しが立たない中ではありますが、それぞれができる役割を懸命に果たしているところで、必ずこの困難な闘いに勝利を収めることを確信しています。

和歌山県議会としては国の感染症緊急経済対策を踏まえ、医療提供体制の整備、感染拡大防止などに対応しているところで、県として総額113億9300万円の予算を支出し収束に向かわせようとしているところです。

再び世界に平穏な日が訪れることを確信していますし、同時に台湾と日本との友好関係はこれから先も続くものであり、観光や物流で共にこの先の発展に向かいたいと考えています。

饒慶鈴知事におかれましては、くれぐれも健康にご留意され、将来に及ぶ輝かしい活躍を祈念しています。再び、お目にかかる栄誉を賜ることを期待しています。

末尾に、未来に続く私達の友好関係が、平和と繁栄の道になることを願い、心からのお礼とさせていただきます。

敬具  

聞くところによると台湾は、新型コロナウイルスの封じ込めに成功している国であり、その取り組みは世界から高く評価されています。

そして有難いことに、台東市からの新型コロナウイルスに関して必要な物資支援の意向を示してくれています。大阪府に対して医療用着衣が不足していることから「雨カッパ」を支援してくれようとしています。

今回、和歌山県に対しても「雨カッパ」「ゴーグル」「手袋」の支援をいただくことになり、このご厚意を示してくれていることに心から感謝しているところです。

台東県からの友好に基づく支援は和歌山県全体に影響を及ぼすものと思いますし、困った時に助けてくれている、この友好関係を大切にしたいと思います。支援物資が届く日は台東県と和歌山県の、これからの友好の印になる日だと思っています。