コラム
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2020/4/27
1747    台東県から激励の手紙

台湾の台東県饒慶鈴知事から激励の手紙をいただきました。台湾も新型コロナウイルとの闘いをしている中、気遣いをいただいたことに深く感謝しています。以下、激励文の内容を紹介いたします。

台東県饒慶鈴知事の手紙

「片桐先生、お元気ですか。2020年は大変な試練の年です。Covid-19新型肺炎ウイルスが世界中で猛威を振るっています。和歌山県も例外ではありませんね。長年に渡り良好な友情を築いてきたので、ずっと心配で深く心に思い、お手紙でお伝え申し上げました。

このウイルスが早く収束して、日本経済と皆様の生活が正常に戻ってほしいと願っております。片桐先生がご無事であることをお祈りいたします。全ての神様が日本を守り、病魔が蔓延するどん底から私たちは一緒に這い上がり、健康で明るい未来を迎えましょう」

令和元年、台東県から日本への使節団が訪問してくれた時にお声がけをいただき、台湾茶のお店「花咲み茶」でお迎えしたことが友好のきっかけです。その時、台湾の果実などの産品の紹介をいただきました。紹介してくれたのは、「釋迦」「洛神花(ローゼル)」「 肚臍柑(ネーブルオレンジ)」などで、これまで食したことのない台東市産の果物でした。もちろん台湾茶も飲みましたが、おいしくて、しかも健康的な産品ばかりだと感じました。

その時、和歌山県もミカンや梅、桃などの果物の産地なので、これを契機として人と農産物の交流などで友好関係を築くことを話し合いました。そして「台東市から和歌山県の南紀白浜空港に直行便、定期便を就航させられると嬉しいです」など交流の話を交わしました。現在、台東市から日本への直行便がないので、新鮮な果物を日本に届けることに苦心していることも聞き、南紀白浜空港の運営が民営化になり、国際線ターミナルビルの建設に着手する段階であることから、果物を運ぶ空港の役割を果たせることも期待できると思いました。

台湾と日本は友好関係にありますし、特に和歌山県は台湾と友好関係を築いています。日台議員連盟もありますし、毎年のように交流を行っているところです。台東市の方々とは初めての出会いでしたが、親しい友人のような会話を交わしました。

今回は、そのご縁から知事から激励の手紙をいただいたものです。

世界はひとつになって新型ウイルスの危機を乗り越えようとしている。大事なことは一人の力は弱いけれど、力を合わせた人の力は強いことだということです。そのことを感じるのに十分なメッセージです。

手紙の最後に「全ての神様が日本を護り」と記されているように、世界は、そして人類は、その使命がある限り創造主から守られていると思います。大事なことは、今こそ世界は結束して立ち向かうことであり、助け合うことです。

医師や看護師は最前線で戦ってくれています。介護士や教師も役割を果たしてくれています。そして飲食の仕事の人もお弁当を提供するなど懸命に戦っています。観光の仕事の方々も今を耐えてくれています。都道府県知事や首長、そして地方議員もそれぞれの役割を果しているところです。今はこの困難を乗り越えるために助け合うこと、励まし合うことをみんなで実行したいと思います。「誰がやっていない」「何もやっていない」など批判することが事態の収束を遅らせることになると思います。助け合いと励まし合う気持ちを持って、出会った人に、役割を果たしてくれている人に、明るい言葉を発したいと思います。

「頑張って」のたった一言が励みになります。でも「心のない」たった一言が活動を停止させてしまいます。アメリカでは友人同士、同僚同士、店員さんとお客さんなどが、会話を交わした後に「Stay safe」の言葉を添えているようです。たった一言が、この環境から一瞬であったとしても私達を救ってくれます。その一言が次に向かう力になっているのです。

台東県知事を始めとする友好関係をいただいている皆さんに感謝しています。