コラム
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2018/3/22
1703    議会で感動

平成30年2月議会一般質問の反応をたくさんいただいています。3月6日の一般質問当日、県議会を傍聴してくれた一人の方からとても嬉しいメッセージを届けてくれました。

「片桐さんのお話を聞いていて、感動で涙が出ました。昨日は、和歌山県議会のホームページから過去の議会を見ることができるので、入寮者全員に片桐さんのお話を聞いてもらいました。全員がとても喜んでくれました。和歌山市内だけではなく田辺や御坊、新宮などにも解決策が分からずに苦しんでいる人達がいます。何とか手助けができるように頑張っていきます。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします」とメッセージを届けてくれたのです。

これは薬物乱用防止に関する議会での議論を傍聴してくれた方からのメッセージです。この方は薬物依存症の人達の社会復帰を応援するため、居住施設での回復支援プログラムを実践してくれている本当に凄い人です。僕もそのプログラムの一部を拝聴させてもらいましたが、技術的なことよりも心を変える訓練をしているように感じました。心が変われば考え方も、価値観も変わり行動が変わります。行動を変えることが出来れば交友関係も変わり、その後の人生そのものが変わっていきます。時間がかかるかも知れませんが、心を変えることで薬物依存症から脱却し、人生を変えることが出来るのです。

そして県議会傍聴の席での感想を次のように伝えてくれています。

「和歌山県議会傍聴に行ってきた。議会で社名や名前が出た時は変な感じだったけれど、感動して傍聴席で泣いてしまった。ちゃんと見ている人は見ている。ありがとうございました」

という感想です。

この方が感動してくれた質疑は平成30年2月県議会で取り上げた次の項目のものです。

○薬物乱用防止について・和歌山ダルクとの連携について

このメッセージを受け取った僕も凄く感動しています。議会での質疑を聞いて涙を流すほど感動したことを伝えてくれたからです。スポーツや講演会、優れたスピーチを聞いて感動した話は聞いたことがありますが、これまで議会で感動して涙を流した経験を聞いたことがないからです。議会での質疑で聞いてくれた人に感動を与えられたことを聞いて、僕も凄く感動しています。「このような感動体験を与えられる議会は、何て素晴らしいものなんだろう」と思います。

議会は形式だけのものではなく、展開が予め決まっているものでもありません。議員と当局が議論を続けて行く中で言葉も声のトーンも表情もが変わっていきます。言葉は情報と感情でできています。

正確な情報を伝えることと、感情に訴えることが言葉の役割です。人を動かすことが出来るのは感情に訴えるという言葉の力です。情報を伝えるだけでは人は感動しません。言葉で感情に訴えることが感動につながるのです。感情を伴わない議論がありますが、そこからは「やろう」という気持ちに基づいた行動につながらないと思います。言葉で相手の感情に訴えかけ感動させられることが、次の行動につながるのです。

議会で涙を流すほど感動してくれた。この事実が議会で質疑を交わすことの力、言葉で感情を動かす力の大きさを感じました。議会で感動する。大きな結果を示せました。