コラム
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2018/3/09
1701    関西広域連合議会を終えて

平成29年6月から平成30年3月まで関西広域連合議会議員として活動をさせていただきました。和歌山県議会から同議会議員として選出していただき、1年間、主に大阪国際会議場での議会や委員会に出席いたしました。平成30年3月3日の議会定例会が、この年度の最終の定例会となりました。平成30年度当初予算案の提案と審議を行い、全てを可決して議会を終えたことから、関西広域連合議会議員としての責任を果たせたかなと思っています。

議会を終えて思うことがありました。3月議会を終えた後の次の議会は6月となりますが、その時には新しい議員構成で議会が開かれることになります。新しい議員は、平成29年度の一年間の議会での議論の内容をライブでは知らないことになります。新しい状態で議会に挑むことになる訳です。

平成29年6月議会に出席した僕が、過去のライブでの議論を知らずに緊張感を持って出席したようなものです。平成28年までの議会のことを知らずに連合議会に出席したのですが、先輩達が築き上げてきた尊い歴史がここにあるのです。それがなければ平成29年の議会での議論はなかったと思います。

関西広域連合議会の議席を受け継ぐまでに、同連合が発足してから7年間の時間と議論が交わされていたことを知らないでいたのです。今回の3月議会を終えて、「この一年間、私達が交わした議論が歴史となり関西広域連合議会に確かに残ることになるんだなぁ」と感じました。平成29年に交わしたこれまでの議論がなければ、関西広域連合の歩く道が変わっていたと思います。同連合議会の一年間を振り返ると、この一年はそれほど重いものだったと思います。

確実に存在した一年間の議論があったことで、関西広域連合の活動ができていますし、次の時代にバトンを渡すことができるのです。僕は平成29年8月議会で登壇し関西広域連合委員と質疑を交わしましたが、それも同連合の歴史の中に存在していることになります。

平成30年6月からの新しい議員はこの一年間の議会での質疑を知りませんが、前任者からバトンを受け継いだ私達が関西広域の課題に関して真剣に議論を交わし、解決の道を模索した歴史がここにあるのです。

議場を後にして思うことは、どんな物語も突然起きるものではなく、そこに至るまでの歴史があったことです。先人が政策を検討し具体化させ、それについて議論を交わし議決した後は行動に移してきたことで関西全体の発展へとつながっているということです。

物語は続いていて、その歴史の中で現役として役割を演じることのできる期間は限られています。関西広域連合は発足してから8年目を迎えていますが、僕が議員として活動したのは平成29年6月から平成30年3月までの一年間です。歴史の中のわずか一年間ですが、この一年が関西広域連合のその一年を動かしてきたと思いますし、小さいながらも役割を担ってきたと思います。

新しい物語の幕が開く前にも物語があり、その物語の登場人物と活動できたことを誇りに思います。新しい舞台がエピソード8となりますから、僕が議員でいた物語はエピソード7で前の時代物語となります。前のエピソードがあったから、それに続く新しいエピソードが生まれるのです。社会はそんな循環で動いていることを知る機会となりました。