コラム
コラム
2017/9/25
1692    あなたが笑うと 世界が変わる

偶然見たテレビコマーシャルの中の台詞です。「子どもは1日400回笑う。大人になると15回に減る」という内容です。一日400回も笑うのだから、子どもが可愛がられるのは当然だと思います。それに対して大人は人と会う時、笑顔から入りません。「もう大人なんだから」という意識や「初対面から笑顔でいられない」という感覚があるからだと思います。

しかし相手からすると、笑顔で接すると警戒心は薄くなり、難しい顔で接すると警戒心が強くなるように思います。

このコマーシャルでもう一つ印象的な台詞があります。

「あなたが笑うと 世界が変わる」。

笑うことが世界を変えることにつながる。直接的な関係はないように思いますが、それは本当だと思います。笑顔でいる人のところには笑顔の人が集まります。だからあなたが笑顔になるとその周囲に笑顔の人が増えていくのです。笑顔の人が増えると周囲が変わっていきますから、たった一人が笑顔になることで笑顔の人が増えていくことになります。笑顔の人が増えるとどうなるか。周囲が変わり、そこから社会が変わっていくと思います。笑顔で考え行動する人と、難しい顔をして考え行動する人とでは、考え方も行動も違ってくるからです。もうお分かりだと思います。一人が笑顔になると周囲が変わり、その結果、世界が変わっていくのです。

ずっと以前流行した法則ですが「バタフライ効果」というものがあります。

この「バタフライ効果」という表現は、気象学者のエドワード・ローレンツが1972年にアメリカ科学振興協会で行った講演の中で、「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか」に由来すると考えられているようです。

この法則を有名にしたのが1987年のジェイムズ・グリックの著書です。この著書「カオス−新しい科学をつくる−」から引用された表現は、「今日の北京で1匹の蝶が空気をかき混ぜれば、翌月のニューヨークの嵐が一変する」というもので、当時の政治改革の中で使われた表現です。

これらはカオス理論で言われるところの「わずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象」のことです。

この法則は人の考えや行動にも当てはまると思いますし、笑顔にも当てはまると思います。

大人の平均値である一日15回の笑顔を100回に増やすと、笑顔がそのままであった場合とでは、その後の状態が大きく異なっていくと思います。

一人の力はブラジルの蝶や北京の蝶のように小さな力かも知れませんが、小さな力が力を持たないということはありません。小さな力こそが大きな力に発展する可能性を秘めているのです。

人の持つ影響力を数字化することはできませんが、仮に100という大きな力を持っている人がそのままの状態でいると100の力ですが、1の力を持っている人が笑顔でいる回数を増やすことで2の力になったとします。それが周囲に伝わっていくことは北京の蝶々がニューヨークで嵐になるまで発展させる力を持っていると思いたいのです。

あなたの笑顔は世界を変えることが出来る。その力を信じたいものです。