コラム
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2016/2/16
1634    氣と感謝

経営者などに人生のアドバイスをしているNさんが「人にとって氣と感謝の気持が大切です」と話してくれました。人に感動を与える力は氣であり、人に優しさや思いを伝えるのは感謝の気持ちだからです。

人のお世話になりながら結果が残せなかった男性がいました。残念な結果に終わったことに関して、その結果を紹介者に伝えたところ「あの人は氣が足りないからね。この結果は予想していました。これは彼が乗り越えるべき試練ですから、今後は彼が今を乗り越える力があるかどうかです」と話してくれました。

氣が満ちていると迫力があり、声が大きくなります。その場を圧倒するような力が感じられることや、存在感が光ります。氣はその場を支配する力を有しているので、氣力こそ結果を残すために必要な力なのです。

緊張する場面に立つと萎縮することがあります。そうなると氣が小さくなりますから、それに応じて声が小さくなりくす。声が小さくなると迫力がなくなり受け身になりますから、その場を支配することはできなくなります。

氣は言葉に現れますから、「何が何でもこれをやりたい」と思うなら、氣が前面に出てきます。例えば「この役割を担えますか」と問われた時に「大丈夫です、僕に任せて下さい」と答えるのと、「やったことがないので不安がありますが、やれると思います」と答えるのとでは、どちらの人にこの仕事を任せようと思うのか明白です。

仕事を任せる相手を選ぶ人なら続けて、「何故大丈夫だと言い切れるのですか」と質問を行います。それに対して「これまで同じような仕事の経験を積んでいますし、今日からでも取り掛かることができます」と答える人と、「自信はあります。準備は帰ってみないことには分かりませんが、何とかなると思います」と答えるのとでは結果は違ってきます。

このように氣が前面に出ていると言葉が積極的になってきます。氣が満ちていなければ、「何が何でも」という言葉は出てきません。人を選ぶときは言葉や雰囲気を見ることになりますから、言葉遣いと接する態度がとても大事なのです。常に氣を充実させることは難しいことですが、大事な場面においては氣が満ちるように気持ちを高めておきたいものです。

そして感謝の気持ちを持つことです。感謝の気持ちの大切さは繰り返していますが、結果に対する感謝の気持を相手に言葉で伝えることが大切なことです。

結果が良ければお礼の言葉を述べますが、結果が出なかった場合、お礼の言葉を伝えない人がいます。しかし結果が出なかったのは自分の力不足であり、面接をした人の責任でもなく紹介者の責任でもありません。結果がでなかったとしても、「紹介してくれたことは有り難いことだ」と思い、紹介者に感謝の気持ちを伝えることが、この次につながることになります。感謝の気持ちが伝われば、人は「今回はご縁がなかっただけなので、また機会があれば連絡してみよう」と思うものです。感謝の気持ちが届けられなければ、それでご縁は終わりです。

Nさんは「彼は頼む時は何度も連絡をしてきましたが、思った結果がでなかったと知らされた後は一度も連絡がありません」と話してくれました。私達はそんなことのないようにしたいものですし、氣と感謝の気持ちを伝えることを大切にしたいものです。