コラム
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2015/8/24
1605    君に成功を贈る

本当に久し振りに中村天風氏の「君に成功を贈る」を読みました。かつて読んだ内容を忘れていたのですが、読み返してみると「人生は本当にその通り」だと思いました。幸福な人生とは日々を充実させて生きることに他なりませんが、そのために必要なことを伝えてくれています。

  • 他人の好かれる人になりなさい。
  • 誰からも好かれる人になりなさい。
  • 好き嫌いのないようにしなさい。
  • 自分のことをするときと同じ気持ちで他人のことをしてあげてごらん。
  • 何する場合でも、現在恵まれていることに感謝しなさい。
  • 感謝の念をもって生きたら、どれだけ人生のスケールが大きくなるか分からない。

どれもこれも簡単なように思うことばかりで、こんなことで幸せになれるのかと思えます。しかし幸せな人生のために必要なことはこのことに尽きます。

まず他人に好かれる人になることに関しては、自分の言葉や行いで他人に迷惑をかけないようにすることを勧めています。そして他人を怒らせたり、迷惑をかける人で、他人に好かれる人はいないと伝えてくれています。「If I were him」という言葉を紹介してくれていますが、これは「もし自分がこういう立場になったらどうだろう」と考えることが大切だというのです。

感謝の気持ちに関しては次のように語ってくれています。「感謝の念がない人は不幸ですよ。本当に不幸ですよ。ものの有り難みが分からないのですから。何を見ても聞いても腹が立って、コンプレックスを感じる人生が愉快ですか。つつましやかに感謝の念をもって生きるようになったら、どれだけ人生のスケールが大きくなるか分からないでしょう」。

更に続けて語りかけてくれます。「人間は一遍死んでしまうと二度と出てこられないんです。この厳粛なる現実を、あなた方、本当にお分かりですか」と質問を投げてくれています。私達は「まだこの次があるから」と思って生きています。今日できなかったとしても「明日やろう」と今日できなかったことを自分に言い訳して納得させていますし、今やるべきことを先送りにした理由を「まだやるべき時期ではない」と自分で先送りの理由をつけて納得しています。人生は二度、三度ありません。繰り返すことができないのが人生ですから、価値ある人生を生きようとした場合、必要なことがあると教えてくれています。

有意義で幸福な人生を生きるために大切なことを、中村天風氏は伝えてくれています。それは他人に好かれることに尽きます。他人に好かれるための条件は次の通りです。好き嫌いを言わないこと。思いやりを持って「自分があの人であれば」という真心で親切に応接すること。他人に絶対迷惑をかけないこと。他人から受けた恩義はどんな些細なことでも重大に考えて、心からの感謝で報いるようにすること。

最初に読んだ30歳代の時は気づかなかったことを今、気付きます。人に好かれることが幸せな人生を創ってくれること、です。さあ、幸せになるための秘訣が分かった今から、本気で幸せな人生を創り上げましょう。