コラム
コラム
2015/7/7
1597    満月と太陽と飛行機

ワイキキで開催されたライオンズクラブ国際大会に参加しました。世界中から同じ志を持って集まった仲間と一緒の時間は濃くて、楽しくて、充実した日々となりました。国際大会に参加した内容は活動報告で掲載していますが、それ以外の時間も充実した忘れられない時を刻んでくれました。

日本では感じることのないような幸せな特別なオフの短い時間がありました。そんな幸せを感じられた三つを記します。

1.滞在の最終日、ホテルのベランダに出ました。ここから満月が見えるので、月を観ながらクアーズを飲んでいました。時間にすると、わずか1時間弱でしたが、三日間の出来事を振り返り、心地良い時間を過ごすことができました。ホテルに戻る前に和歌山ゴールドライオンズクラブ会長とワインを飲んでいたので、本来であれば部屋に戻り寝ているのですが、最終日ということもあり、最高のロケーションの中でビールをいただきました。少し酔いましたが満月の下で楽しい時間を過ごせました。
時間にするとわずか1時間でしたが、月に包まれて寝るのがもったいない時間でした。

2.午後のフライトで日本に帰る最終日の午前中は、ようやく自由時間となりました。午前11時前にホテルを出て、正午12時になるまでの1時間、ワイキキを散歩しました。ホテルからロイヤルハワイアンセンターを通り抜けてワイキキビーチまで歩きましたが、太陽の日差しが差し込んでいる空気を吸いながら、やっとワクワクした気分で歩くことができました。
歩くことが楽しいと感じられるのは珍しいことですが、歩くことが楽しいと感じられる気持ちになれたことは嬉しいのです。歩いたのもたった1時間でしたが、オフを楽しめた時間となりました。
降り注ぐ太陽光線から祝福をしてもらっているように感じました。

3.ホノルルから関西空港までの飛行時間は、午後3時35分に出発して、翌日の午後6時45分に到着するのまでの約8時間でしたが、思い出を抱えていたのでとても短く感じました。
機内で見た映画は「ティファニーで朝食を」と「ジャージー・ボーイズ」のニ作品でした。
ティファニーで朝食を取れる身分を目指していた主人公が、人生は地位やお金ではなくて愛されることだと気付く物語です。日本では時間の流れが速く感じますが、ハワイ時間はゆったりと流れていました。飛行機でもゆったりとした時間の流れが日本に近づくと加速されていったように感じました。
「ジャージー・ボーイズ」はフォーシーズンズの物語です。成功を目指したグループが名声を勝ち取り、その後はお決まりのように分裂。そして年月を経て大切なことに気付きます。大切なものは地位や名声ではなく、喜びを一緒に感じられる仲間が傍にいることだということです。ハワイでの滞在で感じたことと、二つの映画を観て感じたことが一致しました。私達は一緒いて喜びを共にできる人から幸せを受け取れるということです。特別なことはなくても、一緒にいるだけで幸せを感じられる仲間がいることに感謝すべきだということです。
飛行機という狭い空間にいるのに幸せを感じられたのは、仲間といた特別ではない特別な時間があったからです。退屈な飛行時間を思い出が特別な時間に変えてくれました。

満月と太陽と飛行機。初めて参加したこの国際大会のことを生涯忘れることはありません。