コラム
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2015/3/17
1581    「ねえ、きみ」

若いお坊さんの講話を聞かせてもらいました。ひとつだけ持ち帰ってもらいたい話がありますと伝えてくれたのが、坂本光男さんの「ねえ、きみ」という詩です。感動するものなので全文を紹介します。「こんな思いを子ども達に伝えて欲しい」と話してくれたように、こんな気持ちで生きられるようにしたいと思います。

「ねえ、きみ」

ねえ、きみ、お母さんを知ってるかい。
きみが生まれたとき、病んだとき、眠らずじっとそばにいて心を痛めていたのがお母さんだ。

ねえ、きみ、お父さんを知ってるかい。
夜中にどんなに遅く帰っても、きみの寝顔をそっとみて、黙って床についたのがお父さんだ。

ねえ、きみ、友達を知ってるかい。
平気でいつも楽しそうだけれど、誰もが一つ以上の悩みをかかえこらえながら頑張っているのが友達だ。

ねえ、きみ、自分を知ってるかい。
たとえ勉強やスポーツが苦手でも、必ず二つ、三つは自慢できるものがある。
それに気づいていないのが自分なんだ。

ねえ、きみ、生きるって知ってるかい。
きみの中にある、その自慢できるものを、どれでもいいから輝かせてごらん。
それがきみにとっての生きることなんだ。

ねえ、きみ、生命って知ってるかい。
きみがもし死んだら、親も友達も泣く。
かけがえのないタカラモノだから、生きられるだけ生きてこそ生命なんだ。

ねえ、きみ、未来って知ってるかい。
どうなるかわからないこれからを、きみの知恵と力できりひらく、そのわくわくする冒険が未来なんだよ。

「ねえ、きみ」の全文のコピーをいただきましたが、みんなで見られる場所に貼り付けたいと思います。

  • 自分のことを自分は気づいていません。自分を知るためには経験してみること、行動してみることが必要です。それを怖がっていては自分を見つけることはできません。
  • 生きることの意味は中々分からないものです。しかし幸せを感じられることがあれば、それができる時を与えられていると感じることが生きている意味だと思います。
  • 生命を与えられているだけで幸せだと気づいて欲しいと思います。今日、目が覚めたことを感じないで朝を迎えられることは幸せなことなのです。
  • 未来は私達の先にあります。未来を知ることはできないのは、自分の思いと行動によって変えることができるからです。未来は決っていないものであって未来を決めていくは自分の強い思いと行動力の中にあるものです。