コラム
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2015/1/6
1567    幸せを感じる

自分が存在しているのは今ここにしかありません。昨日の自分も明日の自分も、ここには存在していないのです。だから今ここにいる自分がすべきこと、一緒にいる人との時間を大切にすべきです。しかし人は、今ここで人と会って話をしているのに、この次の約束のことを気にします。今が一番大切だと分かりながら、次の予定を気にして移動することを考えることがあります。

しかし大切なのは今この瞬間です。たった今会っている人、たった今話していることを大切にすべきであり、まだ会ってもいない次の約束の人のことは考えないようにすべきです。今ここに集中することこそ、今を生きていることであり、この瞬間にだけ幸せは潜んでいます。生きていることと幸せを感じられるのは今この時以外にありません。ですからこの今を生きていることを感じ、今この時楽しむことに集中したいものです。そうしなければ、今、次の約束を気にするようなら、その約束の人と出会っている時も、その次の約束のことを気にすることになります。常に今ではなく先を考えながら行動していても、そこに幸せはありません。

幸せは些細なことで構成されています。大きな幸せを待っていても、毎日の中で幸せを感じていない限りそんなものは訪れてくれません。その日に出会った小さな幸せについて、私は毎日みっつに絞って記しています。全て公開していますから見てもらうと分かることですが、実に些細な出来事が幸せなことになっています。

褒められたことや感動した言葉、日常の中で発見したことや人との出会いなど、誰でも体験している日常の中に幸せを感じることがあるのです。それを感じるか感じないかで、その日が幸せだったかどうかが決定します。

今日幸せを感じられない人は、明日も幸せを感じることはできません。それは急激に自分が置かれた環境が変わることはありませんし、付き合う人が変わることもありません。そして突然、頭脳明晰になって世の中の見え方が変わることもないからです。自分の置かれた環境や能力は急に変わることはありません。毎日の出来事は常に現在の延長線の上にありますから、今日に幸せを感じることが、明日も幸せを感じる方法です。

同じ出来事に出会っても、それを幸せと感じる人と不満に感じる人がいます。例えば、元旦の新年祝賀式に招待を受けたことを幸せと感じる人がいます。逆に元旦なのに何故出掛けなければならないのかと不満に感じる人もいます。

元旦の出来事は同じなのに心の持ち方によって、幸せと感じるか不満を感じるかの違いがあります。ですから幸せを感じる心の持ち主であれば、どんな出来事からも幸せを感じることができます。自分が出会う出来事から不満を感じる人は、どんな場面でも不満を感じることになります。全ては心の持ち方次第なのです。

みっつの出来事を書き始めてから2年以上が経過しています。2年間で積み重なった幸せは2,000個以上になっていると思います。この二年間で2,000個も幸せを感じている人はそれほど多くないと思います。ですから一番幸せを感じながら生きているのは私なのかも知れません。これは恵まれているだとか、贅沢を楽しんでいるという話ではありません。小さな幸せを感じられる心を持っているからです。このコラムを書いているのも幸せのひとつです。