コラム
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2014/11/12
1557    教訓

プロ野球、オリックスの森脇浩司監督の言葉は名言が多いと思っています。個人的に森脇監督の感性がとても合っているので教訓にしています。平成26年のシーズンで発言した言葉を産経新聞の喜瀬雅則記者が書いているコラム(平成26年10月10日)を発見しました。

  • 「僕らの勝負は、過去じゃないからね。目の前の今、そして未来へとつながっているんだから」。

これは野球だけで通用する考え方ではなくて私達が活動している社会でも通用する考え方です。今と未来が勝負の舞台ですから、過去をあれこれ言うよりも今できることを考えて実行することが未来を創り出します。

  • 「監督とは、先を見る仕事――。リードした。ならば、次の回には何をすべきか。刻々と変わるその状況を踏まえ、今、明日、さらにはその先をにらんで、二手、三手先に備える」。

優れた経営者に接すると分かることですが、明日、半年後、1年後、そして5年先に起こるであろう先のことを予測しています。現在から予測できる未来に対して、その変化に対応する方法を考えています。優れた経営者にとって経営とは博打ではなく、予測できない未来においても計画できるものなのです。

  • 「勝負というのは、僕は先手必勝だと思う。もっと早く仕掛けられるよう、立ち後れないよう、気後れしないよう、そういうことを実現するためのマネジメントが必要なんだと思うんだ」。

先手必勝とはよく言ったものです。連絡を取りたい案件やお願い事があれば、先に電話をする、先にメールをする、先に予定に組み込むことがその日にすべき重要なことです。気になる相手から先に連絡をもらうと後手に回ります。「よく考えてから連絡しよう」だとか、「今連絡をするのは良くないので後で連絡をしよう」と思うことがあります。そんな時に限って、相手から連絡が来るのです。後手に回ると相手のペースになってしまいますから、言うべきことが言えなくなります。先手必勝。気になることがあれば自分から先に連絡をするように心掛けたいものです。

  • 「相手に10伝えようと思っても、1とか2、よくて3くらいしか伝わっていない。そう思わないといけないだろうね。7、8……と伝えたい。ならば、伝わるまでこっちがやらないといけない。たとえば『私は驚いた』というのを逆に『驚いた、私は』といえば、どっちがよりビックリしたように感じる? 後の方だったりするだろ? そうした表現の方法も、考えないといけない」。

自分では相手に「伝わったつもり」と思うことがあります。しかし10のうち正確に伝わるのは2程度です。思っていることと違う報告がある場合、自分に責めがあると考えるべきです。相手を攻めるのではなくて自分の伝え方に問題がなかったか。確認したいところです。

  • 「終わるまで、終わらない。終わると決めた瞬間に勝負は終わってしまう。まだ終わっていない。喜びは今日まで。12時を超えたら新しい日のことを考えなきゃいけない。立ち止まっている時間はない」。

終わりと思った時に終わりの時が告げられます。自分が主体の案件で終わりの時期が決まるのは自分が終わりと思った時です。明日があります。簡単に終わりを決めたくありません。