コラム
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2014/8/21
1520    社会人に必要なもの2

明るい笑顔の大切さは言うまでもありません。明るい笑顔は世界で通用する言葉であり、人に元気を与える道具になります。人に与えるということは自分がその与えられる立場にいるということなので、自分も笑顔を通じて自分に最高のプレゼントを与えているのです。与えたものが受け取るものなのです。

笑顔で対応してもらって不愉快になる人は、余程の変わり者を除いていないと思います。もし不愉快になるとしたら自分に非がある場合です。自分の機嫌が悪い時、思うようにならなかった直後に笑顔で話しかけられた時、いらいらしている時など、相手に原因があるのではなくて、全て自分に不愉快になる原因があるのです。

笑顔になれない自分の心に問題があると思い、自分で立ち直りたいものです。笑顔は人を幸せにしてくれますから、好んで受け取りたいものです。そして自分も相手に笑顔を与え続けたいものです。

困難に直面しても逃げないことです。逃げるとそれが癖になり、ずっと逃げ続ける人生を過ごすことになります。心が不安に支配されると、少しの困難でも逃げようと身体が反応してしまいます。しかし困難に直面しても逃げないで、我慢して立ち向かうのが社会人です。  

逃げて許されるのは先生や保護者がいる高校生までです。社会人は自分で風に立ち向かわなければなりません。逃げる人生はその場は楽をできますが、分かれ道があれば、いつも逃げるという選択をすることになります。逃げないで立ち向かう人生を歩みたいものです。

環境に適応する能力も大切です。社会や他人は自分に合わしてくれません。自分が置かれた環境に合わせていく能力が必要です。自分がうまくいかない理由を環境の責任にしている限り成長はありません。

環境に適応していくことが生き抜く力であり、一段成長させてくれるものになります。大人物は別として、大抵の人は自分が相手に合わせていくことが社会生活を過ごす上で大事なことです。人は自分に合わせてくれないのだから、自分から相手に合わせていくことができる人の条件です。環境に合わせられないで生き抜くことはできません。

食事の好き嫌いを言わないことも環境に適応することのひとつです。全ての食べ物は誰かが苦労して食卓に届けてくれたものです。自分の力で漁をしたり狩りをしたり、農業をして食料を収穫している人は現代日本人では稀だと思います。誰かの力を借りなければ食べることもできないのです。そんな食事を好きだ、嫌いだと言っているようでは立派な社会人とは言えません。

最後は素直なことです。素直さは相手の言うことをしっかりと聞いて、自分のものに付け加える能力につながります。素直さがなければ相手を受け入れることはできませんから、何時まで経っても今までの自分の枠から飛び出すことはできません。人は自分で学び成長していきますが、一人で成長を続けることはできません。先輩から教えられ、上司から指導され、同僚と遊び、友人と語り合い、人間関係から得たものを素直に受け取り、吸収すべきものは吸収する柔軟性が必要です。他人の言うことを否定し、強い自己主張を続けていると、周囲の人は次第に離れていきます。

素直の心は成長に必要なものを吸収できる素地となります。