コラム
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2014/8/20
1519    社会人に必要なもの

社会で通用する人の条件があります。世界で活躍する人との会話で出てきたものですから世界共通の条件だと思います。

  • コミュニケーション能力があること。人に近くに感じてもらえる距離を保てることとも言えます。偉すぎると心理的距離が遠過ぎるので身近に感じられません。逆に近すぎてもオーラを感じられないので尊敬の念が薄れます。適切な距離感のあるコミュニケーションができることが大切です。

まずは先輩や同僚と構えないで話ができること。こんな簡単なことがと思いますが、最近は先輩や同僚と言葉を交わせない人が多いと聞きました。隣の席にいても会話がないことや、上司に対しての言葉遣いもなっていない人がいるようです。

コミュニケーション能力は人間関係、職場関係の基本中の基本です。無理をしてでも身に付けるべき能力です。

以前、会社の採用担当に聞いたことがあります。「採用に際して重要視していることは何ですか」と。そうしたところ「コミュニケーション能力です」と答えが返ってきました。「技術や知識、パソコンは教えたら誰でも習得できるものなので、それほど重要視していません。できる方が良いのですが、それが絶対的な条件にはなりません。それよりも仕事はチームでやるものですから職場の人間関係が大事です。職場のコミュニケーション能力は会社が指導してもできないものなので、欲しい能力だといえます」と話してくれたことがあります。

先輩から可愛がってもらえる人間性。懇親会に誘ってもらえる親しみと明るさ。叱ってもらえる受容性。そして先輩からの指導やお叱りを自分に欠けているものだと思い、素直に受け入れられる能力がコミュニケーション能力に入ります。このコミュニケーション能力は社会人としての大前提です。

  • 次に気配り、心配りがあることです。これはとても簡単なことです。親切にしてもらったら「ありがとう」と言うこと。仕事を手伝ってもらったら「ありがとう」と言葉にすること。

食事をご馳走になった時は「ご馳走様でした」という言葉を伝えること。相手の問い掛けに対しては、その気持ちに呼応する言葉で答えを返せること。気持ちを言葉にすることは簡単なことですから実践したい項目です。

しかし言葉にできないケースが多くあるので、気配り、心配りに欠ける人もいます。余りに気配りがなければ一緒にいると相手は気分を害するので、もし一緒にいる人に対してこの気持ちが欠けていると感じるなら、これも無理をしてでも直したいことです。

  • 感謝の気持ちを持つことも大事なことです。これも人間関係の基本中の基本です。相手に対する感謝の気持ちがあれば自然に態度や言葉に表れます。

「ありがとう」、「嬉しいです」、「お蔭様で」、「ご馳走様です」など、その気持ちがあれば場面に応じた感謝の言葉が出てきます。そして感謝の気持ちがあれば態度も違ってきます。腕を組んで「ありがとう」だとか、無表情で「ありがとう」とは言わない筈です。感謝の気持ちがあれば、その気持ちに応じた形で自然と態度も変わるのです。

人が自分に会ってくれているのは、自分のために時間を使ってくれていることなので、感謝の気持ちを常に持ちたいものです。