コラム
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2014/7/8
1494    感動につながる努力

ドラマのような感動の場面が突然訪れることはありません。感動する場面は突然表れるものではなくて、毎日の活動を積み重ねた結果、表れてくれるものです。ですから毎日、何もない日々を過ごしていて人生のクライマックスが訪れることはあり得ないことです。

サッカーワールドカップを見て感動するのは、4年間この舞台を目指して頑張ってきた選手が出場しているからです。もしも、この4年間、国際試合に登場していない選手で大会直前に構成したチーム、サムライジャパンで出場したとすれば、応援も感動も薄くなると思います。

オリンピックが感動を与えてくれるのも、4年間、憧れの舞台を目指して努力を続けてきた選手が出場しているからです。4年間、練習を休むことなく続けて出場している選手だから私たちを感動させてくれるのです。

同じように高校生達がスポーツや文化活動において全国大会に出場します。毎年繰り返される舞台ですが、生徒達は高校生活の3年間、その舞台を目指して厳しい練習を耐え抜いてきたからこそ、周囲の人達を感動させる力があるのです。

自分のことを思い返しても同じで、感動する場面は数年間、努力を継続してきた結果が表れた時に訪れてくれています。20歳代の時、アメリカ研修を目標にして英語の学習を始めてから3年目にして選抜試験に合格、その結果を聞いた瞬間に爽やかな感動が訪れました。簡単に受かるような試験であれば、合格を聞かされても感動することはないのです。

かつて実施した上海への洋上研修の企画も約1年半の準備期間があって、しかも企画内容の議論と実行委員同士の助け合いがあったので感動の舞台となったのです。

ジャパンエキスポ南紀熊野体験博のフィナーレに感動したのは、約1年半の期間、実行委員として広報活動に携わり、開会までの準備期間と開会中の懸命の活動があったので閉会した後の感動と充実が感じられたのです。

選挙も同じことです。選挙は有権者の皆さんに支持されて勝つことができます。支持されるためには4年間の活動が必要ですし、後援会活動として皆さんに政策を訴えて納得してもらうことが必要です。皆さんに支持されることは短期間で完成するものではありません。

議会活動や日頃の議会報告会など活動状況を知っていただくことや、皆さんとのコミュニケーションを図ることが必要で、4年間を通じた活動の成果を評価してもらった結果に感動するのです。

このように感動の場面が訪れてくれるには、最低1年半から4年間程度の努力の期間を要すると思っています。1年以下の努力で花ひらく場面は少ないと思った方が良いのです。長い年月、地味で辛い活動や勉強を繰り返した結果、マグマが地表に噴出したようにその瞬間は訪れるのです。感動の場面は突然表れるように思うのは、それまでの努力は地下で起きているようなものなので、決して人には見えませんし、自分も、今どの段階まで来ているのか分からないからです。自分でも結果が表れるかどうか分からないけれど、その時を信じて努力を続けているのです。だから長い間の努力が結実して自分の前に訪れてくれた時、突然、感動という感情が訪れるのです。最低、1年半から4年の努力があって感動の場面が訪れてくれることを信じて、今、努力をしたいものです。