コラム
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2014/6/18
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ある二つ政党の違いについて聞かせてもらいました。日本には二大政党に近いふたつの大きな政党がありますが、その文化に違いがあるのです。A党は学業の成績が優秀で賢い人が多い集団です。しかし学校を卒業してから社会人経験がないまま代議士や国会議員になっている人や、卒業後、代議士の秘書をして、その後国会議員になっている人が多いので、やはり社会人経験が少ないのです。社会人経験は人格を形成する過程において大切なもので、新入社員の時期、中堅の時期などを経ることで、組織やお客さんから鍛えられ、人格が形成されていきます。

新人の時は上司や先輩からの指示があり、叱られながら仕事を覚えて行きます。中堅になると上司からの要求が高くなり、後輩からの突き上げもあります。上と下に挟まれて精神的に厳しい時期ともいえます。そこにお客さんからの要求や苦情への対応という仕事が入ってきます。この時期は上と下、横からの攻撃にあうことになり、四方に備える能力が求められるのです。仕事と共に人間関係を学ぶ時期が中堅の頃です。

この苦労する経験が後に生きてくることになるのですが、この時期にいる時は分かりません。上司に対して「自分が役職だったらこうするのに」と不満を感じる時期ですし、後輩に対しても「自分達が新人の時は○○をやったのに」という不満を感じる時期です。

更にお客さんの要求に対しても責任を持って対応する必要があり、時間に追われる時期でもあります。しかし社会人として養分を与えてもらっている時期であり、この時期を乗り越えることで花を開かせることができるのです。

A党は社会人経験のない人が多いため、人間関係が上手くないのです。廊下やエレベーター前で会った時にでも挨拶をしない人や、新人議員の面倒を見る人も少ないのが特徴です。

優秀かも知れませんが人付き合いができないことや面倒見が良くないことがこの政党の特徴です。

B党は会社務めなどの社会人経験があり、苦労して代議士や国会議員になっている人が多いのです。そのためライバルであるA党の議員と会った時でも挨拶をしますし、政党に関係なく話し掛けてくれるそうです。A党の新人議員に対して「○○君、当選おめでとう。良かったね」と声を掛けてくるのはB党の先輩議員で、同じA党の先輩議員は何も言って来なかったそうです。B党の多くの先輩議員は後輩議員の面倒見が良いので、A党の議員であっても勉強会や交流会に誘ってくれることもあるようです。

A党の議員は優秀でスマート、洗練されているのに対して、B党の議員は人間臭く、面倒見が良いことが特徴です。どちらが良いとは言えませんが、社会においては学業が優秀な人よりも、人間関係を大切にする人や面倒見の良い人が好かれる傾向にあるのです。

現在はB党の方に人気がありますが、それはそれぞれの議員に人間味があるからだと思います。国会議員として花開いている時期の前には、養分を与えてもらっていた時期など苦労した時があったのです。人間関係の苦労やお客さんの要求に応える経験は人間味を引き出してくれる隠し味になっているのです。

社会から人気があるのは、学力のある人よりも人間味のある人の方です。人には優しく、面倒見が良いことが、人気を得ることにつながります。