コラム
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2014/5/13
1459    素晴らしい今日

平成26年4月末は、不思議とお見舞いに行く機会がたくさんありました。緊急入院や手術など心配するような症状の人がいたのです。お見舞いに伺いましたが、ベッドの上から発する気力、必ず治すという強い気持ちが感じられました。明るさと前向きな気持ちは病気から帰還する方法だと思います。俯いているよりも上を向いている方が神様を見ることができます。無表情でいるよりも明るい笑顔でいる方が神様は微笑んでくれます。駄目だと思うよりも大丈夫だと思う方が、この先の道は見えてきます。寝ているよりも座っている方が身体機能の回復は早くなります。病院に行くと、心という見えないものが身体を支配していることが分かります。

嬉しいことにお見舞いに伺った皆さんが元気に回復してくれているので、自分のことのように幸せに感じています。

足が壊死しかけていると言われたAさんですが、身体機能が回復して帰れるようになりました。数日間も意識不明でしたが、ここまで回復してくれました。

白血病を克服したBさんは入院中も明るく元気な言葉を周囲の皆さんに伝えていました。医師や看護士さんには勿論のこと、清掃に来てくれる人、お見舞いに来てくれる人に対しても明るく楽しい話題を提供していました。曇った窓に絵を描くなど普段通りの気持ちでいたそうです。そして約30年も書き続けている日記を入院中も書き続けていました。入院中であっても日課を日課として自分に課していたのです。入院といっても特別な日ではなくて、いつもの日であると自分に言い聞かせていたのです。日記を書くことで自分を奮い立たせ励ますことができたのです。そしてお見舞いに来てくれた人から受け取った激励の言葉を書くことで、病気に打ち勝つ気持ちを強めたのです。

田の作業中に倒れていたCさんは救急車で運ばれました。脳梗塞だったのですが発見が早かったことから治療も早くできました。幸い身体機能は無事でリハビリによって機能は回復しています。もう退院を待つばかりでその回復の速度に驚いています。早く仕事をしたい、早くみんなと楽しみたいという思いが回復に向かわせているように感じます。

Dさんは癌の手術を行い順調に回復しています。点滴の管の多さが10時間の手術の凄まじさを感じさせてくれますが、もう座って身体機能の維持に努めています。寝ているよりも座っている方が回復は早いので、早期退院を目指してリハビリに励んでいます。点滴の管の本数が少なくなっていることに感謝することで明るさを取り戻しています。

気分が優れないため救急車で運ばれたEさんはその日に退院できました。日常からの疲れが原因だと思いますが、気持ちを強く保ちその日の内に復帰しました。

お見舞いに行って思うことは、やはり当たり前のように過ぎていく日々が続いていることが幸せだということです。特別な日でなくても刺激のある日でなくても、今日という日が素晴らしいものだと思います。好きなものが食べられること、水を飲めること、間食ができること、自分で歩けること、トイレにいけること、お風呂に入れること、車を運転できること。

何と素晴らしいことなのでしょうか。入院、手術をすれば、これらのことができなくなります。縛られることなく、自分の意志で行動できる今日があることが素晴らしいことなのです。

お見舞いに行くと、今日が素晴らしい日であることを教えてくれます。