コラム
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2014/3/13
1427    謙虚さ

これまで会ったことのある人で、本当に凄い人に共通していることがあります。それはとても謙虚だということです。言葉使いが丁寧で、姿勢はあくまでも謙虚で、そして笑顔が素敵なのです。

大きなことを言わなくても、誰々を知っていると言わなくても、これまでの実績を言わなくても、偉そうにしなくても、凄い人だと分かっているので、偉そうな態度をする必要もなく、多くを語らなくても良いのです。

それに対して自分を大きく見せようとする人もいます。共通していることは凄い人と全くの逆です。大きなことを言う。誰々を知っていると言う、これまでの実績を大いに語る、偉そうにする。大きく見せようとしても、大きなことを言っても、たいしたことがない人はたいしたことはないのです。

実力が伴っていないため土俵にも立っていないのに、行動している人を批判する。

行動していないのに、やっていたら出来ていたと架空の話をする。

和歌山市内でも知られていないのに、世界で通用する人物だと吹聴している。

小さなことでも仕上げた実績がないのに、大きな仕事の話をする。

このような人がいます。キーワードは「やっていないのに」で、この評価のつく人で、できる人は少ないのです。そして決って言う言葉があります。「今はやっていないけれど、やればできる」という言葉です。この言葉はその通りなのですが、行動を起こしている人であれば、やればできるということです。行動を起こしていない人が、やればできると言ってもできないのです。何故なら、やってできるには、行動を起こすことが必要だからです。

行動を起こし、やれるようになるまでは長い道のりがあります。信頼のない人が信頼されるようになるには時間を要します。取引関係にない人が取引関係を構築するためには長い時間を要します。

信頼関係を作るためには、時間とお金が必要となります。取引をしてもらうためには、実績と資金力、時に信用調査で評価を得られる必要があります。

このように、やってできるようになるまでには長い時間と継続しているという実績が求められるのです。行動を伴わない「やればできる」は誰にでも言えることですが、行動を伴っての「やればできる」は中々できないことです。

投資家が「やればできる」ビジネススブランの提案を聞いて、採用する件数は100件に1件だと聞いていますが、やってできるのは、そんな確率に過ぎません。やってできる人はそれほど少ないのです。

それに対して「目標を持つことはいけないことなのですか」という質問がありますが、目標を持つことはそれを成し遂げるために大事なことです。そこから更に大事なことは、目標を持って、それに向けて行動することなのです。目標を持って行動し、それが実現できるようなレベルまで上げることができた場合は架空の話ではなくなります。ただ目標があるけれど、人よりも行動をしないで語った場合は、それは架空話に過ぎなくなります。

行動を伴わない目標は絵空事と言います。絵空事を言うことは簡単ですが、本気で聞いて支援する人は現れません。行動することが周囲に本気だと認めさせることになります。