コラム
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2014/2/6
1403    元気をもらえること

30歳のリケジョ、小保方晴子博士のSTAP細胞の発表には元気をいただきました。平成26年は元気溢れる年の初めとなっています。メジャー挑戦の田中将大選手、ACミラン入団の本田圭佑選手、そして小保方晴子博士と、若い日本人が世界で活躍しようとする姿は本当に元気をいただけるものです。

日本人の力は素晴らしいと感じることができます。そこには「今の若い者は」という言葉は似合わないどころか、「今の日本人は凄い」という言葉に続くものです。

そして小保方博士のエピソードに震えました。

早稲田大学の後輩に言ったのは「研究の成果は実験の量に比例する」という言葉です。

後輩はこの言葉を大事にして研究を続けているそうです。

そしてハーバード大学在籍中、1週間で200本の英語の論文を読んで、自らの論文を制作したと聞きました。その論文はハーバード大学の中で最も素晴らしいと評価される論文となり、大学に残ってくれるよう依頼されたそうです。

まだあります。「泣き明かした夜は数知れない。今日だけは頑張ろうと思って続けた」。今日だけ、明日までは頑張ろうと思い実験を続けたと言います。

そして「まだ何もできていない。数十年後とか100年後の人類社会への貢献を意識して研究を進めたい」という意気込みを示してくれています。今日のこと、明日のことを大事にしながら、目指しているのは50年後や100年後ですから、自分ができる小さなところに着眼して、自分がいなくなっている後の大きな成果を目指しています。

そして小島宏司ハーバード大准教授は、「彼女は頭がいいだけでなく、自分なりの考えを持っていた。特に感心したのはその性格の良さ」と伝えています。それは「誰にでも知識や技術を丁寧に教え、忙しい時に自分の実験をずらしてでも対応していた」姿勢を認めての発言のようです。

自分のことよりも友人や同僚を大切にする性格は、成功者に共通しているものだと思います。人のために、あなたのためにと与え続ける人が、最後に何かを与えられる人になりますから、神様は小保方博士に人類の未来を託すという使命を与えてくれたのです。

刺激を受けた細胞が意志を持ったかのように変化するのだとすれば、人は刺激を受けると自分を変化させようと意志が働くものだと思います。年の初めから、20歳代から30歳の若い人達の活躍に刺激され続けていますから、その他の世代も、世界を目指すのは無理だとしても、これから自分史上に誇れるような仕事を成し遂げたいと思うのです。挑戦するのに現在の年齢は関係ありません。

では50歳代の世代である、元阪神タイガースの掛布雅之さんのインタビュー記事(朝日新聞、平成26年1月30日夕刊)を引用します。

「僕らは、ヒントを挙げることはできるが、後は選手がそれを根気よくやれるか。例えば、1日10回腕立て伏せしなさい、と言って、365日続けられるかは、難しいでしょう」。

「僕もテストを受けて入団した。4番は掛布に打たせろ、ということで入っていない」。

やはり継続する力が何かに到達する唯一の方法であることを信じ、最初は期待されていなくても、自分が挑戦することでそこに到達できることを教えてくれています。