コラム
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2014/2/3
1400    テニスと勉強

優れた実績を残しているテニスコーチと話をしました。同日、英語の大学受験指導の先生とも話をしました。共通していることがありました。質疑を記すと良く分かります。

最初はテニスコーチへの質疑です。

「テニスが上達するために必要なことは何ですか」。

「一球でも多くのボールを打つことです。」

「どれくらいの練習が必要ですか」。

「人よりも多く練習時間を確保することが必要です。もしライバルが3時間練習をしているのであれば、あなたは3時間の練習を終えた後もコートに残り、ナイター照明が消える時間まで練習をすべきです。もし2時間延長が可能だとすれば、一日5時間練習時間を確保することができます。ライバルよりも数多くのボールを打つことができるので上達します」。

「練習する以外に上達する方法はないということですね」。

「練習でそれができるまで繰り返すこと、そしてボールを打つ以外に上達する方法はありません。理屈ではなくて身体が反応するようになる間で繰り返すことです。できなかったことに対して自然に反応するようになれば上達している証拠です」。

「ライバルに勝つために必要なことは、相手よりも練習時間を上回ることですか」。

「相手よりも一球でも多くのボールを打つことです。相手よりも長い時間、練習をすることです。そして技術を体得するまで繰り返すことです」。

続いて受験指導の先生への質疑です。

「受験英語で得点をとるために必要なことは何ですか」。

「単語と熟語を覚えることです。ある程度の単語と熟語を覚えたら何とかなります」。

「覚える方法はありますか」。

「覚えるまで繰り返す以外に方法はありません。分からなくても繰り返すことで覚えて行きます」。

「繰り返すことが必要だということですね」。

「繰り返す量が必要です。これでまでやったことがない位に、単語と熟語を覚えることを反復するのです。覚えるまで反復することが、得点を取るためにすべき最初のことです」。

「どれだけの勉強時間が必要ですか」。

「一日のうち可能な時間を全て勉強に充てるべきです。受験前なら一日10時間は確保すべきです。合格する子は教室が使用できる時間ギリギリまで勉強をしています。教えてもらう時間を終えても、教室が利用可能であれば、夜の12時であっても繰り返して勉強している子がいます。周囲から言われなくても、自分で勉強できる子は合格します」。

「合格するために必要なことは勉強時間が必要だということですね」。

「勉強の絶対量が必要です。覚えるためには、試験で解答できるパターンを身に付けるためには、勉強時間の確保が必要です。自分ができる最大限の勉強時間をかけることが合格のために必要なことです」。

テニスにも受験勉強にも共通していることあります。自分で練習時間を確保することと覚えるまで反復すること。一分でも多く、一球でも多く繰り返すことが上達の秘密です。