コラム
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2014/1/30
1399    本田圭佑選手

セリエAのミランの入団記者会見の本田圭佑選手のインタビューは凄かったです。たまたま朝のニュースを見たのですが、映像から伝わってくる言葉に感動させられました。日本サッカー界のエースが世界のトップへの階段を登っている過程を見られることは刺激になりますし、本田選手の現役時代を後に語れる資格を有していると思うとワクワクします。

「夢が1つ叶いました。本当に嬉しかったです。12歳の時、いつかサッカー選手としてセリエAで背番号10をつけ、プレーしたいと作文に書きました。だから、ここに来て10番が欲しいと願っていました。実現できると分かったときは本当に嬉しかったです。僕のキャリアがここで終わる可能性もありますが、それは今日始まったばかりですから、頑張りたいです」。

「自信がないと10番は要求しないでしょう。これが自分が全て求めていたものだと思うとすごい気持ちいい。これの待遇に見合う選手になれるチャンスを求めたからこそあるわけで。求めていなかったら、そこにたどり着こうと思わないですし、おそらく調子悪いと自分から逃げていくだろうし。もう逃れる環境にはないんでね」。

それにしても若い選手の外国への飛躍と挑戦には感動しますし、とても勇気づけられます。

国内で競技を続けて欲しいと思うよりも、全盛期に世界最高レベルの場所でプレーして欲しいという思いの方が強くなりました。トッププレーヤーの海外流失は国内スポーツのレベル低下を招くという話も聞きますが、現実はそんなことはないことを証明しています。

トップ選手が世界のメジャーを目指すことで更に技術と精神力を高めますから、その選手と対戦する相手もチームメイトも意識も求める技術も高くなるので、必然的に国内競技のレベルは高くなります。

そして目指すべき頂が高くなれば、あとに続く選手や、未来のプロ選手を目指す子ども達が目指す位置が高くそびえるので、国内の一流から世界の一流を目指すことを意識することになります。自分が富士山を目指すのか、エベレストを目指すのかによって、練習方法も心掛けも備えも違ってきます。

本田選手は子ども達へのメッセージを届けています。

「僕自身、ここに来るまで時間がかかったと思っているんですけど、1つ子供たちに伝えたいのは、1つ1つ階段をしっかり登れば、いずれたどり着けるんだというところは、証明することができたのではないかと思います。それを子供たちの夢や希望にしてもらって、これから僕よりもさらにでっかい夢を持ってもらって、日々練習に励んでほしいなと思います」。

27歳にして世界のトップリーグに参画することになったのに、それでも時間がかかったと話しています。人生の今とこれからを全力で駆け抜けようとしている姿勢に感動します。

2014年は本田選手のセリエA、そしてメジャーに挑戦する田中投手の活躍に期待していますし、世界のトップに挑戦する姿はきっと私達の励みになります。現代の若い選手は行くだけの選手ではなくて、世界の中でもトップになれる可能性を秘めた選手達です。

日本人が世界の頂点を目指す姿を見ることができる現代は、素晴らしい時代だと思います。

人は期待があることにワクワクしますし、挑戦する人を応援します。個人の夢が応援する人の夢になっていきます。そして夢を応援する自分も、目指すべき夢を持つことが大事です。