ホームパーティの日。とても楽しい雰囲気の中で時間が経過していました。そんな時、主催者が「実はとても大事にしている言葉があります」という話をしてくれました。「片桐さんに関係することですよ」と続けてくれたのです。どんな話なんだろうとワクワクしながらその続きを聞きました。

「以前、片桐さんから聞いた言葉の中で、明日は今日より素晴らしいという言葉がありました。その言葉を大切にしています。いつも想い返しているのですよ」という内容でした。本当に時が止まったように嬉しくなりました。前回の統一地方選の時に話した内容ですが、そのことを今も大事に思ってくれているのですから感激モノです。

それを聞いて即座に「その言葉は私の座右の銘なんですよ」と答えました。自分の発した言葉を大事に思ってくれていて、しかもその後の生き方にも影響を与えているのであれば、とても嬉しいことです。

言葉は発した瞬間から一人歩きをしていきます。受け取った人にとって、人生を変えることになるかも知れませんし、それが分岐点になるかも知れないのです。そして受け取った言葉を座右の銘にしてくれ、その後の人生の励みにしてくれるかも知れません。

あの時の一言が誰かの心に届き、それがその人の中で生命を宿して生き続けている。そんな素晴らしい出来事に出会いました。自分の言葉が、それを受け取った人の心で生きている。こんな嬉しい出来事に出会えたこと、本当に幸せなことです。

こんな瞬間があるから、生きることは素晴らしいと思いますし、昨日まで味わえなかった新しい幸せを今日味わえるのですから、やはり明日は今日より素晴らしいのです。今日、知り得なかったことや体験できなかったことが明日になれば、それを達成することができる可能性を、直ぐに今日になる明日という日は秘めています。

つまり過去は過去に過ぎず、今日は明日に続く今日なのです。社会において現実になっていることは、どれだけ頑張っても覆すことはできません。それよりも現実になっていない明日の出来事を、自分の意思でどうにかできることの方が大切です。今日の自分の意思によって明日を創ることができるのです。しかも今日思うだけで、今行動するだけで現実にすることが可能となるのです。こんな素晴らしい可能性を全ての人が持っているのです。

午後6時30分から始まったホームパーティは午後10時に終了しました。明日につながる時間を共有した私達は、明日は今日より素晴らしいことを信じています。何故なら、数年前に発した言葉を受け取ってくれた人がいて、今日という日に「明日は今日より素晴らしい」という言葉をその人から伝えてくれたからです。きっとパーティに参加した人は、この言葉を受け取ってくれたと思います。こんな素敵なパーティに参加できて言葉を交わしたことは、明日の幸せにつながります。

今日がこれだけ素晴らしい一日であれば、明日はもっと素晴らしい一日になることは間違いありません。例えどんな出来事に遭遇しようとも、明日は素晴らしいと信じる自分の意思がある限り、自分の思いが今日を創り出していきます。「明日は今日より素晴らしい」という言葉に出会ったのは17歳の時の自分です。17歳から今日まで、ずっと明日は素晴らしいと思い続けていることが、今日の自分を創り出しています。