私が知っている人の中に、たくさん、地域のために素晴らしい活動をしている自治会長がいます。その中の一人を紹介したいと思います。自治会の活動も然ることながら同級生に対する考え方が素晴らしいのです。

この自治会長は現在70歳を超えています。長く自治会活動を献身的にされていたことは特筆すべきことですが、同級生の話を伺った時、改めて、この自治会長は本物で、本当に素晴らしい人格者だと思いました。

自治会長達の同級生の中に二人の経営者がいます。一人はメキシコに現地工場を建設して生産活動を行っています。これまで日本経済を支え、日本の技術力、人間力を外国でも発揮してくれています。

もう一人の経営者も外国に進出していて、発展が期待できるインドにも工場を建設しています。二人とも和歌山県発の技術力を世界に向けて発信してくれています。二つの会社は和歌山県が誇る企業なので、訪問したことはありませんが名前は知っています。

そんな事業で成功した同級生の経営者に対して、人によっては憧れや妬みもあると思いますが、この自治会長は「同級生が活躍してくれることは私達同級生の誇りであり、もっと活躍してくれるよう応援しています」と話してくれています。

同級生の活躍を期待し、更に成長して欲しいと願う気持ちは私も同じです。「大きく飛躍した同級生を応援するのは私達の世代の誇りだからです。立派な同級生がいることは誇りであり励みになります」という言葉は感動ものです。人の感情は複雑なものがあり、応援したり励ましたりする心があれば、妬みや嫉妬という感情もあります。どちらの感情も人として持つ時がありますが、できるなら良い感情の比率を多くしたいものです。嫉妬などの感情が期待などの感情を超えてしまうと、自分の魂のレベルを下げてしまいます。逆に相手に期待して成功を祈る気持ちが妬みなどの感情を上回ると自分の魂のレベルは上昇します。

友人や同級生の成功は、結果として近くにいる自分の価値を高めてくれるのです。「あの経営者は同級生です」、「あの立派な活動をしている人は同級生なのですよ」といえることは誇らしいことだと思います。

自分の周囲にいる親しくしている10人の方の年収の合計が将来、自分が得る収入になると聞いたことがあります。事業で成功している人が近くにいると自分の将来もそこの位置に続いて行きます。ですから友人や同級生が成功してくれると、やがて自分もその位置に近づいていくのです。

しかし同級生や友人の成功を妬み、その位置から引き摺り下ろそうという気持ちが芽生えると、大切な友人達をその位置から下に引っ張る力が働きます。思いや祈りの力は強大で、相手も同じような波長にしてしまうからです。勿論、負の波動を出している自分は負のエネルギーを持っていますから、相手を下げてしまう以上に自分を下げてしまいます。

ですから友人や同級生は絶対に応援すべきですし、これからの事業や人生の成功を応援すべきです。

どの分野においても、成功する人は応援してくれた人や近くにいる人を大切にするものです。友人達の成功を祈るエネルギーは、それを増幅させて自分のところに戻ってきます。