コラム
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2013/9/19
1328    Three good things

みっつの出来事を毎日書いて、その幸せの効果を実感していますが、これは「Three good things」という手法に似ています。これは心理学者のセリグマン博士(ペンシルバニア大学教授、前アメリカ心理学会長)が提唱したもので、「一日の終わりに、その日の良かったことを3つ書き出すこと。物事の印象はピーク時と終了時で決まる。1日の終了時に、その日の良い事に注目する。そして、この良い事はなぜ起きたかを考える。この方法により、持続する幸福感を得ることができる」というものです。

このポジティブ心理学では幸せになるための方法を次のように述べています。少し長くなりますがその9か条を以下に引用します。

  1. 週に1回、自分の幸福を数える時間を持つこと。不幸にとらわれるのではなく、自分の幸福に目を向けます。
  2. 他の人に親切にすること。同僚や通りすがりの人に支援の手を差し伸べる。こうした利他的行動を行うと幸福感が増します。
  3. 感謝の手紙を書くこと。短期的には幸福感が増すが、あまり長続きしません。
  4. 自分の強みが何であるかを知って、それを生かすようにすること。
  5. 他の人に多くを与えること。人に親切にするとは人に何かを与えることである。ボランティア活動など、自分の時間を与えることでも情報でも良い。
  6. 他の人と一緒にいること。家族や友人と一緒にいる時間の長い人は、そうでない人に比べて幸福感が強い。家族や友人との人間関係を大切にして、長い時間を一緒に過ごして、それを心から楽しむと幸福感が強くなります。
  7. 一日の終わりに、その日の良かったことを3つ書き出すこと。
  8. 他人と自分を比較しないこと。自分の給料に満足していても、知人が自分よりもっと多い給料をもらっていることを知ると、とたんに不幸になってしまう。人は自分が幸福であるほど、まわりの人との比較に関心を払わなくなる。自分が満足できる仕事を持ち、家族や友人と良好な関係にあれば、比較による不幸から逃れることができます。
  9. 生涯にわたる目標や夢に全力を傾けること。人生の目標を追い求めることで、多くの満足感や喜びが得られる。フロー状態の時間が長いと幸福感が増します。

以上ですが、手紙を書くこと以外は直ぐにできることばかりです。人と出会い親切にすること、そして他人と比較しないで自分ができることを行うことが幸せの秘訣だと思います。

幸せは自分ひとりで完成するものではなくて、人との関わりの中で完成に向かうものだと思います。ただし人と比較すると幸せは逃げて行きます。

「Three good things」は、寝る前に一日の良いことをみっつ書き出すことを求めています。僕が実践している「三つの出来事」も、一日の中で出会った幸せに感じたみっつのことを書いていますが、これはセリグマン博士の心理学「Three good things」の裏づけがあったものだと知り嬉しく感じています。

一日の終わりを幸せな感覚で締め括れると、その幸せ感が翌朝へと続きます。僕は朝起きた時、何の憂いもありません。昨夜書いたみっつの幸せが継続しているからだと思います。

「Three good things」を感じられる幸せな毎日を生きたいものです。