コラム
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2013/8/30
1318    これが良いゲーム

人生を好転させるためには「何があってもこれが良い」と受け止めることだそうです。できない人は「これが良い」ゲームにして、楽しむ気持ちを持つと良いそうです。

でも、何があってもこれで良いと思うまでには、相当の時間が必要だと思います。この点について平成25年8月の経営者モーニングセミナーで貞永さんの話を聞きました。

ある日、貞永さんは財布を落としてしまいました。財布を落としたのに何で「これが良い」と思えるものかと思ったそうです。

でも何人かの経営者に会って話をしたところ、やはり「これが良い」と思ったそうです。

隣にいたある経営者は「昨日、5,000万円の不渡りを食らってしまったのですよ。でもその人のお陰で経営について勉強することができました。経営者としては、まだまだだということに気付きました」と話したのです。

また別の経営者は「家屋が隣の家の火災で全焼してしまった」と話したのです。

こんな大事件に遭遇しても「大丈夫」だと思っているのですから、財布を落とした位は全然大したことがないと思ったそうです。そして財布を落としたことで経営者の心構えを知ることができたので、やはり「これが良い」と思えたそうです。

「これが良い」と思った後は、「・・にも関わらず」という前置きをつけると良いそうです。

例えば「財布を落としたにも関わらず、経営者の良い体験談を聞くことができました。これが良い」と思えるのです。

自分で道を拓くためには実践すること以外にありません。実践なくして自分の前に道は拓かれないのです。だからどんな出来事であっても、これがあるからこれからの自分は作られていくと思うべきです。何が起きたとしても、それが起きた理由があり、理由があるから起きて良かったと言えるのです。

貞永さんから学んだことをもうひとつ記します。

掃除とは汚いところをきれいにすることを言います。ではきれいなところを掃除することを何と言うでしょうか。それは磨くと言います。磨くとは心を磨くことにつながります。それは部屋が乱れていると、実は心が乱れているのです。部屋がきれいだと心がきれいに保たれているのです。自分の周囲は自分の心の現われなのです。

それは部屋だけではありません。友人や環境なども、自分の心と同じものが存在しているのです。心がきれいな人は心のきれいな友人がいます。心がきれいな人はきれいな自然環境の中で暮らしています。

勿論、逆もあります。心が汚れている人の友人は、やはり心が汚れているのです。もっと言うなら、心が汚れている人は心が汚れている人を引き寄せてしまうのです。

だからきれいなものを、もっときれいなものにするために磨くのです。掃除を超えて磨くということを実践していると心は磨かれていきます。

まとめとして貞永さんから学んだ人生を好転させる方法を記します。

1.何があってもこれが良い。これで良いと思うこと。2.直ぐさま行動すること。3.どんな時も明るく朗らかにすること。

さあ、道を拓くために実践から入りましょう。