コラム
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2013/8/2
1304    LOVEライブ

和歌山市を拠点に活躍している歌手のmiyaさん。夏のライブに行った時のことを書いたところ嬉しい反響をいただきました。そこで改めてブラッシュアップしてコラムにします。

今回のライブのテーマは「LOVE」。日常生活の場面で言葉にすることは稀ですが、歌の世界では素直に聴けますし、LOVEという気持ちを心に植えつけてくれます。言葉で表すことはしなくてもLOVE要素を含んだ言葉を使うことが可能になります。LOVEを歌う力は人に愛ある言葉を与えてくれるようです。

愛を語る言葉はトキメキやドキドキ、ワクワクという抽象的表現になります。言葉で表現できない雰囲気があるのですが、それは人によって感じ方が違うので決まった表現はできないのです。

人に愛の想像力を与えてくれる、そんな歌い方ができるのがmiyaさんです。歌い方は決して自分の世界を押し付けるものではなくて、共感させて、それぞれ自分のイメージの世界に入り込んでもらうような歌です。会場が暖かい空気に包まれて上昇していくような感じになったのは、私達のイメージが膨らんだからです。心が温かい気持ちになり、それを思い浮かべたら空気は暖かくなります。思いはエネルギーですから、愛のエネルギーが満ちた会場は愛に満ちたものになります。miyaさんによってリードされたことから、ライブ前の会場の空気とライブ中の空気が違うのは当然のことです。

例えばLOVEは過去にあったけれど、今は存在していないのでは寂し過ぎます。miyaさんの歌は、過去に存在したものは今も存在させられるというメッセージです。無くしたものの大きさは後になって分かりますが、無くしたものは形を変えてでも取り戻せば良いのです。悔やんでいるよりも、もう一度取り戻すことが大事なことだと伝えてくれます。

ある歌を通じて、「なくした後の世界」を聴かせてくれました。それは空虚で前進を阻むような気持ちを想像させてくれました。そうならないために、自分の思いを実行して現実のモノにすることを促してくれます。

ライブで歌ってくれたアメリカのジャズ、フランスのシャンソン、日本の歌を通じて、愛は遠く過ぎ去ったものではないというメッセージを伝えてくれているように感じます。定型的な光景を連想させるのでなくて、聴いた人によって違う思いを持たせてくたようです。

誰でも人生で失ったものはたくさんあります。でも何歳になっても人生の後半戦が残っています。今日までが前半戦で明日からが後半戦だからです。失ったものが多くても、明日からたくさんのものを手に入れたら良いのです。たくさん手にいれる方法は極めて簡単です。仕事や出会った人、モノ、出来事などに愛する心で接すれば良いのです。

励ます、称える、喜ばせる。そんな気持ちで接することで、たくさんのものを手に入れることができます。

「良かった」だけでは終わらないことが大事なことだと思います。何を感じ、何を得られたのかを自分の言葉で表すことで自分のモノになります。「良かった」も良いのですが、それでは自分の気持ちを形成することはできません。

この日は失ったものよりも得たものがたくさんありました。こんな毎日を過ごすことで、得られるものが多い人生へと転換させることができます。