コラム
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2013/5/8
1250    世界で一人

恐らく世界でたった一人のシミュレーションをしている人がいます。毎朝、午前6時に起床して約1時間、あることのシミュレーションをしているのです。それは伊勢神宮と出雲大社などの神社、先祖のお墓参りの光景を詳細にシミュレーションしているのです。

神様とご先祖様への感謝の気持ちは持たなければならないものですが、現役で働いている人は、現地を訪れる機会はそれほど多くありません。現地に行かなければ感謝できないことはありませんから、その気があれば何時でも感謝の気持ちを伝えることができます。

この尊敬すべき優れた経営者は、毎朝、神社とお墓参りのシミュレーションと祈りによって感謝の気持ちを伝えているのです。

一年365日、一日も欠かさないで毎朝1時間かけて感謝の気持ちを伝える祈りを続けています。出張しても、遊びに出掛けても、どんな状況でも欠かさないで続けているのです。

出張の時も朝6時に起床してホテルの部屋でシミュレーションを行っています。家族旅行に出掛けても、朝6時に起床して部屋でシミュレーションを行っています。

凄いのは風邪を引いた時や熱かある時も同じシミュレーションを続けていることです。風邪を引いた時は冷水のお風呂に浸かり、心身を引き締めてからシミュレーションを行うそうです。そして1時間それを続けます。その後、体調が勝れなければ再びベッドに寝込むそうです。祈りの力を信じて続けることに意味がある。祈りと継続の力がこの経営者を本当に凄い人にしているように思います。

そして「一年間一日も欠かさないでこのシミュレーションをしているのは世界でただ一人だと思う」と話してくれました。世界でただ一人。そんな存在になっている自信が、世界で通用する経営者でいさせているのです。

神様と先祖ヘの祈りと感謝。それを続けることの力の偉大さを知ることができます。祈りの力は距離を超越して神社やお墓に魂がそこに飛んでいくように思います。信じる力は時間を超えて神社の中の大切なところに飛んでいくように思います。

勿論、詳細なところまでシミュレーションをするのですが、幾度となく伊勢神宮や出雲大社に出掛けているのは言うまでもありません。参道から神宮に入るまでの動作を現地に行っているのと同じように毎朝、自宅でシミュレーションをしているのですから、それだけで尊敬できます。

この経営者は東京在住で、毎晩遅くまで仕事をしています。しかし時々電話をしてくれるのですが、着信時間が早いのです。午前7時位に着信していることがよくあります。そんな時は「朝早いですねぇ」と挨拶をするのですが、豪快に笑いながら「早いよ」と答えてくれます。それもその筈です。午前6時には起きて、まだ誰も始動していない時間から一つのことをやり終えているのです。世界一のことをやっている自信、継続している力が、優れた人格を作り上げているように思います。

このシミュレーションはこれからもずっと続きます。信じる力、祈りの力、そして神の力、先祖の力を信じていること、そしてビジネスや生活において自ら描いた思いを実現させているからです。

世界で一人だけ実施しているものがある。そんな武器を持ちたいものです。