コラム
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2013/4/22
1241    こんな一年

「片桐会長の時に幹事をやれたことはとても良かった」。そんな幹事さんの言葉に感謝しています。会長よりも幹事の方が大変なのですが、そんなことを一言も言わないで会長・幹事を同じ年度にできたことを良かったと評価してくれている。それが嬉しいことです。

ある時、幹事さんが知り合いの地区委員から「片桐会長の時に幹事をやれることは勉強になるから」と言われたことがあると以前に聞きました。こんな評価をしてくれていること自体、過大評価だと思っていますが、そう見てくれていることは嬉しいことです。思っていなければそんな言葉は決して発してくれないからです。

平成15年度に会に入って平成25年度に会長に就任させてもらいました。ご存知のとおりライオンズクラブの会長は一年交代ですから偉いこともありません。会員はそれぞれの役割を担うフラット組織が基本ですから、長く会員でいると会長職はやがて回ってくるものです。

結成10周年を迎える平成24年度が始まってから、記念イベントや記念式典を手作りで汗を流して行動し、思い出に残る周年にしようと話し合いました。紆余曲折があったものの、振り返ると充実した1年であり、ここまで会として成長できた10年間だったと思います。

私達はたった一年で成果を挙げることはできませんから、活動の継続性と仲間意識を強めることが大きな役割となります。そこにどんな思いを込めるのかが大切なことです。

会長の独断や強さだけでは組織は運営できないことを学ぶことができます。みんなの意見を聞いてできることは取り入れるように動くこと。できないことは説明すること。そして公平に対応をすることが組織力を高めるために必要であることなどが学べることです。

大人になって学べる機会が与えられていることは、それだけで嬉しいことです。会長や幹事をすると苦労はありますが、学びを得られるのでやってみるだけの価値はあります。

和歌山ゴールドライオンズクラブの活動は、ライオンズクラブ歴史からするとほんの短い期間に過ぎませんが、確実に歩んできた記憶と記録が存在し振り返ることができ、ここから将来へ続く活動を実行することができます。確かにこれからも続く道がある。これはとても幸せなことだと思います。

多くのライオンズクラブと同じように活動を行えていること。ライオンズクラブの一員であることに誇りを持てるだけの時間を、十分に過ごせてきたと思っています。平成24年度の活動で私達はそれぞれ成長することができました。

子ども達と一緒に作業をした農園。春にサツマイモの種を植え秋に収穫して一緒に食べたこと。夜店を出展し一緒に楽しんだこと。小久保選手をお迎えして講演会と野球教室を開催したこと。実行委員会で議論を戦わせたこと。時には意見の相違がありましたが、同じところを目指して活動できたこと。理事会でも議論を交わし、より良いクラブに発展させようとしていること。ガバナー諮問委員会や会長幹事会で、他のクラブの会長の活動と思いを聞けたこと。他クラブの例会訪問を行うことで、これまでなかった交流機会を得られたこと。

福岡県で開催されたアジア大会に参加して友情を確かめたこと。

本当に充実した楽しい一年となりました。これも素晴らしい仲間と一緒に活動を続けられたこと。良き理事会メンバーに恵まれたこと。そしてどんな時も幹事さんが段取りをして会の運営をしてくれたこと。こんな一年を過ごせたことに感謝しています。