コラム
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2013/4/19
1240    10周年

10年後。一言で終わる言葉ですが、凄い重みがあります。それは和歌山ゴールドライオンズクラブ結成10周年記念式典を企画、準備、そして式典をやりとげて感じていることです。結成10周年を迎えるということは、10年間継続してクラブ活動を行ってきたことに他なりません。途中で活動を中断していたり、メンバーが減少してしまっていたりしたら、10年間も活動はできなかったのです。

継続することが優れた経験として残ります。そして継続するということは、やるべきことをやりとげることの繰り返しなのです。決して派手なパフォーマンスや誰もできないことをやることではありません。誰でもできることを諦めないで、飽きもしないでやり続けることが継続する力なのです。ライオンズクラブの活動は社会奉仕活動ですから実に地道な活動です。

活動していることを知ってもらうことを目的にしていませんし、褒めてもらうことも求めていません。社会で立場を与えてもらっている人が、本業以外にも社会貢献をしたいと思って参加しているものですから、目立つことや地位は求めていないのです。

和歌山ゴールドライオンズクラブは平成15年4月24日に結成し、同年6月19日に結成のチャーターナイトを行っています。10年経った今もあの時のことは覚えています。人生の先輩の皆さんと共に式典に参加して、これから何が始まろうとしているのだろうと思っていました。1年が経過し、また新しい1年が経過する。そんなことをただ繰り返してきました。それが5年続き10年が経過しました。自分たちで式典をやりとげた後は、確かに10年という年月の重みを感じています。1年ではなく2年でもないのです。10年続けたという年月はそれだけで重みがあります。

40歳代だった私は50歳代になりました。定年後直ぐで、まだ若い60歳だった人が70歳代になっています。60歳代が主力だったメンバーですが、今では70歳代以上になっています。60歳代から70歳代にかけてまだ一つのことに打ち込めている、そんな人生の深さを感じます。

何歳になっても仲間と一緒に何かを目指し、やりとげようとすることは素晴らしいことです。そんな機会を与えられ、そして挑戦できるという喜びは、やった人でなければ分かりません。ライオンズクラブは社会奉仕が目的ですが、メンバーがそれぞれの人生を充実させてくれる存在であり、組織を保ちクラブを運営するという、小学校のクラスのように極めて単純な姿があります。しかし社会は複雑なようですが、生きていくための基本は人間関係にあります。人間の集団としてまとまり、目的を持って活動することの重要性は子どもも大人も変わらないものです。社会生活の基本は、既に小学校時代に与えてくれていたことが今になって分かります。

ライオンズクラブではこれまでも人が主役のドラマが生まれています。10年を迎えた私達のクラブが、仲間と共に喜び幸せを感じられるドラマがこれからも誕生することを期待しています。ドラマが起きるドラマが始まる期待を感じられる毎日がある。ドラマが待っている人生がある。それだけで素敵であり幸せを感じます。

これから10年後、果たしてどんなクラブになっているのでしょうか。確実なことは50歳代の私は60歳代になっているということです。その時も幸せを感じていたいものです。