コラム
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2013/4/17
1238    必要な武器

人には三つのものが必要であることを伝えてくれました。順に、知性、情、行動です。知性に基づきながらも情を持って是非を判断し、やると決めたら行動を起こすことが人間力なのです。

品性は知性から生まれます。知性とは教養も含みますが、人として身に付けておくべきことが身に付いていることを言います。

その第一歩は当たり前の挨拶ができ、他人とコミュニケーションが図れて人から好かれることにあります。常に挨拶をすることで間違いなく好感が持たれます。

日常生活で実践すべき主な挨拶があります。おはようございます。いってきます。こんにちは。ありがとうございます。いただきます。ごちそうさま。さようなら。ごめんなさい。ただいま。おやすみなさい。

これらの挨拶は最低限でも交わしたいものです。家族に対して、職場に対して、そして出会う人に対して、仕事の相手に対して、自分の日常の場面で出会う行為の中で、交わすべき挨拶なのです。挨拶は人と人をつなぐ潤滑油です。潤滑油がなく摩擦が大きければ人間関係は上手く行きません。ビジネスや交渉で大事なものは予算、品質、納期、時期などですか、そこに至るまでは潤滑油としての挨拶から始まる信頼関係があります。挨拶もできない人に仕事はできません。

初めて訪問する会社に入り「こんにちは」と挨拶をした時に「いらっしゃいませ」、「こんにちは」と挨拶を返してくれる会社は気持ちが良くて、スムーズに話しに入れます。しかし「こんにちは」と挨拶をして職場に入った時、その会社の人がパソコンに向かって仕事をしていて、顔を上げない、或いは、一旦こちらを見て無反応で何事もなかったように再びパソコンに向かう職場があります。これは印象が良くないですし、一緒に仕事を進めたいとは思いません。

挨拶が出来るのと出来ないのとでは、そこから将来に向かって大きな差が生まれるのです。

そして次に来るのが情です。仕事や交渉に知性は必要ですが、仕事の中に情が含まれていることが必要です。情のない仕事は長続きしないものです。数字の中に情が隠されている。相手が情を感じる仕事にしなければ一流ではありません。つまり相手の立場を殺して自分だけが生きるような仕事は駄目なのです。相手を生かして自分も生きることが上であり情の仕事なのです。

そして知性と情があっても行動を起こさなければ、絶対に結果につながりません。心で思うだけだとか、やりたいけれども不安があるので行動しなければ、そこからは何も起こりません。知性と情でやるべきことの組み立て行い、手順を確認できたら思い切って行動に移すことが成果を残すための方法です。

難しい順に記すと、行動、情、知性となります。行動は不安に打ち勝ち、強い気持ちを持つことが必要なので行動することは難しいのです。情は相手を自分と同じように考えることが必要なので難しいのです。知性は勉強をすること、日常で必要な挨拶や相手に好感を持ってもらえる習慣が必要です。知性と情、そして行動する力を武器にして、ビジネスや夢の実現を目指したいものです。