コラム
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2013/3/26
1222    高校合格

平成25年3月。和歌山県立高校の入学試験に合格された受験生の皆さん。おめでとうございます。中学校三年生の季節を本当に頑張りました。本格的に受験勉強を始めたのは夏休み当たりからでしょうか。それともクラブ活動を終えた頃からでしょうか。いずれにしても長い受験勉強から開放されて、今はホッとしているところだと思います。あっという間の中学校の三年間だったと思いますが、これから始まる高校生活も楽しいので、中学校よりもあっという間に過ぎ去ると思います。でもこの三年間は人生においてとても大事な季節となります。青春という言葉のとおり人生の春の季節がこの三年間です。春は出会いがあり、新しいことが始まる季節であり、生命が芽を出して育つ季節です。そして別れの季節でもあります。人生で遭遇する多くの要素が詰まった時期が春であり、それが青春を過ごす高校三年間となります。大人になるための予行練習の時期でもあり、子どもから大人へと変わる季節でもあります。

この時期に友達と一緒に、または校舎から見た光景は、生涯忘れることはありません。それほど素晴らしい季節の中に一歩を踏み出すのです。高校受験という人生最初の試練に挑戦し、長い冬を乗り越えて迎える春の季節は、何にでも挑戦ができる時期になります。三年間で友達を作り高校生活を楽しむという前提で、進学やなりたい職業を夢に描き、それを目指す三年間となります。そしてそのための勉強が待っています。高校の勉強は中学校よりも一段と難しくなります。中学校と同じ成績を維持することは努力をしなければ難しくなりますが、難しいということは分かると楽しいことなのです。

数学も英語も物理も化学も、聞いただけで二度と勉強したくないと思う科目が並びますが、自分で考えることの大切さを知り、テストの点数に関係なく楽しい学問に挑戦してみて下さい。

人生の終わりが見え始める頃、訪れる毎日が宝物だと言われます。同じように高校の三年間は毎日が宝物のような日々となります。学校に行くのが楽しいので、夏休みや冬休みが長過ぎて早く学校に行きたいと思ったのは高校の時だけです。高校一年生の文化祭の準備のため教室に行ける時の楽しさは今でも覚えているほどです。友達とクラスの出し物を準備するための作業が楽しいだなんて思えるのです。

初めて出会う勉強もあり、最初は新しい分野の知識を得られ楽しいのですが、すぐに難しくなり面白くなくなるのもこの高校一年生の時です。しかしそんなことも楽しい思い出に変わりますから心配は不要です。

16歳から18歳という、今から思うと子ども過ぎる年齢ですが、高校の真っ只中にいると自分は大人だと思っています。これから先が見通せなくて、自分の将来はどうなるのだろうと思う、心が不安定な時期でもありますが、未来は確実に存在し君のところへ訪れます。

入学してからの時期、高校一年生の夏休みは永遠に高校時代が続くように感じます。しかし時間の速度は加速度を増して二年生、三年生へと向かいます。今やれることをしっかりとやる。今、感じることをしっかりと感じて見る。そして勉強することで継続する力の凄さを感じ、三年間で生涯の友達を見つけ、振り返ると最高の三年間だったと思えるような高校生活にして下さい。自分で決めて合格した高校生活が宝物になるように期待しています。