コラム
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2013/3/21
1219    守ルール

元プロテニスプレイヤーの松岡修造さんの著書を読みました。これは14歳、中学2年生を対象に書かれた内容です。そこで自らが主宰している修造学園のルールが書かれていました。これは子ども達に向けたメッセージではなくて、大人も守るべき社会のルールだと感じました。

みんなで守ルールと題して5項目のルールが決められています。

  1. 挨拶をしよう。
  2. 時間を守ろう。
  3. 最後まで諦めない。
  4. みんなで助け合おう。
  5. ありがとうを言おう。

以上の5項目が学園のルールです。一見すると簡単なことばかりですが、大人でも守れていない項目ばかりです。朝の挨拶を大きな声でしている人はいますか。家族に対して、学校の友達に対して、そして職場の同僚に対して、大きな声で自分から挨拶ができている人は少ないと思います。挨拶はまず自分から行うことが基本です。大きな声で元気良く「おはようございます」と言うと学校や職場、家庭も明るくなります。試しに挨拶をしなかったり、消えるような小さな声で挨拶をしても学校や職場、そして自分も元気な気持ちになりません。

時間を守ることも実は難しいことです。約束の時間の5分前に到着しておくことが基本ですが、それが中々できないのです。社会人で責任ある立場になる程、やるべきことや会うべき人は増えますから、どうしても過密スケジュールになります。ギリギリのスケジュールを組みますから、少しでも先の予定の終わる時間が遅れると、次の約束の時間に間に合わなくなるのです。

和歌山県議会の会議や視察の場合、集合時間の20分前に集まることという暗黙のルールを聞いたことがあります。20分前は早いと思いましたが、先輩議員は視察の集合時間や懇親会の開始時間の20分前には集合しているのです。そうすることで予定している時間よりも10分前には出発、または会議を開始することができるのです。全員が揃うことで視察や会議は始められますから、予定時間よりも早く始められることで時間の有効活用ができるのです。一人でも集まらなければ会議開始を早めることはできません。時間を守ることで時間の有効が図れるのです。

最後まで諦めない。途中で止めたくなることや、自分の実力からすると結果が見通せた時に途中で諦めてしまうことがあります。でも諦めたら諦めようと思った通りの結果がでてしまいます。最後まで諦めなければ何が発生するかも知れないので結果は判りません。

一人でする仕事はたいした結果はでません。仕事はチームですることや助け合うことで期待する以上の成果が出るものです。助け合える仲間を作ることが大事なことです。

「ありがとう」の言葉は言うまでもなく魔法の言葉です。有り難いことが自分の前で起きていることを知っていると「ありがとう」の言葉がでてきます。毎日起きている大抵のことは有り難いことなのです。全てのことが当たり前のことはないと分かると、自然に「ありがとう」と相手に伝えている自分がいることを嬉しく思うものです。