コラム
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2013/3/14
1215    2013年。イチローのシーズン

2013年のシーズン前のオープン戦で好調なニューヨークヤンキースのイチロー選手。コメントがとても良いです。「他の選手だったら死にかけるぐらい練習した」。死にかけるぐらい打ち込めるものに出会っていることが素晴らしいことです。自分のやろうとしていることに対してでも、死ぬほど練習できる人は滅多にいないと思います。そんな練習を続けてきてオープン戦に挑んでいるのです。

練習をしても結果は保証されていませんが、練習をしなければ間違いなく結果は得られないのです。

そんな時、イチロー選手に関するチラシが机から出てきました。イチロー選手が教える目標達成の秘密という古いチラシです。

「今、自分にできること。頑張ればできそうなこと、そういうことを積み重ねていかないと、遠くの目標は近づいてこない」。

目標は遠いところに掲げるものです。「今日の夕食にコース料理を食べる」という目標は、何しても達成すべき目標とはなりません。毎日必ずすべきことに関してそう思う人は、それを達成できるからです。目標とは、今の自分の力では届かないけれど、今行っていることを続けていくことによって達成できると信じているものを言います。継続すればできるものなので、毎日少し頑張る気持ちを持ち、動くことが大切なのです。やり続けることで目標に近づけるのです。

二つ目は、「成績が出ているから今の自分でいいんだ、という評価を自分でしてしまっていたら、今の自分はない」。

今の自分で良いと思ってしまうと、そこから上に行くことはできません。自分で自分のピークを作っているようなものです。少なくとも今の自分は過去の自分が頑張ってきた結果、ここに存在しています。尤も、過去の自分が頑張らなかったとしても、自分はここに存在しているのですが・・。それは過去の自分と余り違わないので、成長している筈の未来の自分ではないかも知れません。物理的に経過している時間よりも成長速度を早め、経過した時間よりももっと成長している自分でありたいものです。

もうひとつあります。「できなくてもしょうがないは、終わってから思うことであって、途中でそれを思ったら、絶対に達成できません」。

できると思って取り組むと、結果は思った通りのものになります。しかしできないと思うとそれは達成できなくなります。発展途上の段階で、できなくても仕方ないと思うと、発展はそこで止まってしまうのです。結果が出るまでの途中段階で諦めることは、実は達成できたかも知れない結果を放棄したようなものです。

これからの人生を諦めて今を生きる人はいないと思います。人は目指すべき輝く将来があるから生きているのです。その挑戦を終えてから、できなかったことはしょうがないと反省して次に向かうべきです。

このチラシを壁に貼って活用することを勧めてくれるコメントが、チラシの下に印字されています。毎日、見て確認することで目標を達成できるという心構えが完成して行きますし、意識することで言葉の持つ意味が分かってきます。