コラム
コラム
2012/11/28
1151    動くこと

仕事を通じて故郷の町を活性化させているAさん。次々に新しい企画を打ち出して元気な活動を行っています。そんなAさんが手帳を見せてくれました。その手帳には毎日実施すべき目標が書き込まれていました。その目標と日付がマトリックスの表になっていて、毎日チェックするようになっています。実施できたら○印を書き入れ、実施できなかった日は×印を書き込んでいます。よくスーパーやコンビニのトイレで見掛けるチェック表のようなシートです。

Aさんの毎日の目標はたくさんあります。目標は高くしなければならないと思っていますが、自分がやろうと思っている簡単なことを掲げると良いのです。

参考までにAさんの目標は次のようなものです。

ご先祖さんに感謝する。家族に挨拶をする。朝目覚めたら感謝の気持ちを伝える。体操をする。5人以上の人と会う。簡単なものだけを列挙しましたが、如何でしょうか。誰にでも、今日からでも始められることばかりです。

でも手帳に書き込んでいなければ、これらのことを毎日継続することはできません。習慣になるまで続けなければ忘れてしまうからです。簡単なことでも習慣化させるまでは毎日確認して実施すること。そして○印を記入していくことが必要なのです。何も書いたものを見ないで複数項目を毎日実践することは困難です。10項目の実践目標を掲げても書いておかなければ忘れてしまいます。

書くことの効果はまだあります。書くことは潜在意識と直結しているということです。書くことで潜在意識というもう一人の自分に指令を出しているのです。無意識のうちにそれをやり遂げるように指示しているのです。

手帳に目標を書くことは忘れないで実践するため。そして潜在意識に呼び掛けるためなのです。Aさんはこれらの目標を毎日続けることで○印を増やしています。そして目標の中で実践が難しい項目があります。その項目は×印になっているのですが、続けている項目が多くなければ、その部分も○印に変化する日は近いのです。達成することで他の項目にも影響を与えることになります。○印が当たり前なのに×印があると違和感があるからです。潜在意識はその違和感を除去しようとしてくれます。困難な目標でも、やがて達成するように仕向けてくれるのです。

○印を増やしていることは行動していることを表しています。行動することは慣性の法則によると、行動し続けることにつながります。静止していると静止状態が続き、動いていると動き続ける方が力はいらないのです。動いているものを止めようとする方が力が必要ですから動いているものは動いている方が自然なのです。

そして動くことで視点が違っています。仮に30cm高い視点を持つことになると、次元が変わり、今までと見えるものが違ってきます。小さな目標を毎日続けるということは動きを保ち、やれるという方向に視点を変えてくれるのです。毎日の目標を手帳に書くことによって着実に達成していけるのです。動いていると動いている方が楽になります。