コラム
コラム
2012/11/26
1149    兄貴

毎月、私の議会報告会を主宰してくれているのが事業家のKさんです。平成24年11月にイベントを企画し、12月には取引先の皆さんとのクリスマスパーティを企画しています。そして年が変わる1月にもホールを貸し切っての大きなイベントを計画しています。スタッフミーティングを聞かせてもらいましたが元気溌剌です。

ミーティングを終えた後、「景気が悪いと沈んでいる時に私が沈んでいたらどうなるのですか。チームのみんなも沈んでしまいます。だから良い一年で終われるように時間のない中でも年末に大きなイベントを企画しました。そして2013年を飛躍の年にするためにキックオフのための企画もしています。1月は年の初めの大切な月ですから、みんなを元気付けたいと思っています」と笑顔で話してくれました。

この話だけでも元気をもらえます。その次に出てきた話が、先月バリ島に行って兄貴に会ってきましたと言うのです。バリ島の兄貴とは、日本人大富豪の丸尾孝俊さんのことです。

バリ島に到着した後、自動車で5時間掛けて移動、兄貴との話しは3時間、そしてまた5時間掛けて空港に移動して日本に帰ってきたのです。ハードな工程でしたが会いたいと思ったら即座に行動することがKさんの信条です。大富豪〜授けてもらった話の一端を聞かせてくれました。

その中の一つです。お金は人のために使うことで仲間を連れて戻ってきてくれるという法則です。兄貴は1億円儲けたとすると1億円を人のお役に立つことに使うそうです。そうすると、やがて2億円になって戻ってきます。またその2億円を人のために使うと、今度は5億円になって戻ってきてくれるそうです。その次はまたその5億円を人のために使います。そんな繰り返しがお金を呼び寄せるそうです。自分のことではなくて人のためにお金は使うもの。それを実践するとお金は友達を連れて戻ってきてくれると教えてもらいました。

この話は鮭に例えてくれました。時間とお金を掛けて大切に養殖した鮭の稚魚は川に放流します。自分が育てた稚魚なのに誰に捕獲されるかも戻ってくるかも分からないのに放流します。4年から5年経過すると成長して故郷の川に戻ってきてくれます。しかも稚魚ではなくて大きな鮭となって帰ってきてくれるのです。その間、戻ってくるかどうか心配することはありません。自然に任せているだけ稚魚のことは忘れています。

世の中では、自分がやったことは必ず返ってくるのです。しかも行いは何倍にもなって戻ってきてくれるのです。良い行いをしても、そうでない行いをしても何倍にもなって返ってきます。後のことは心配しないで社会や人のお役に立つことにお金を使うと良いのです。

Kさんも日頃から同じような行いをしています。児童養護施設の支援をしたり、文庫を設立して多くの人に本を読む機会を提供したりしています。社会のお役に立つ行いをしているのでお金が集まっているのです。

そんなKさんが兄貴に教えられたと言います。いつも学ぶ姿勢、謙虚さがKさんの素晴らしいところです。伝説の兄貴の教えを享受してもらいました。得がたい経験ができたのもKさんの事務所を訪ねたからです。人には会いに行くこと。これも兄貴の教えにあります。