2012年−2013年ライオンズクラブ国際会長のウェイン・A・マデン氏が、次のように述べています。「読み書きと教育がどれほど大切かを証言できます。私自身、さまざまなレベルで勉学に励んだことが、今の自分になるために役立ったと断言できます。知識の獲得は人間の潜在能力を解き放つ鍵であり、識字能力は人生で成功するために必要な基本的技能なのです」。
私たちは当たり前のように読み書きしていますが、驚くべき数字があります。世界中で10億人近くの人々が日常生活に必要な読み書きの能力を持ち合わせていないのです。世界人口の約26パーセントは非識字者だということです。
自国語で読み書きできることは自分を形成していくために不可欠なことです。外国語ができない自分を照らし合わせると明らかになります。その外国語ができない自分がその国で自由に生活できるとは思えません。新聞も本も読めませんしテレビも聞き取れません。そんな自分がその国で仕事に就けるでしょうか。有用な仕事を獲得できるでしょうか。答えはNoです。読み書きができることが社会生活をすることや人間の可能性を広げるために、そして立場を獲得するために絶対に必要な技能なのです。
そして国際会長は絵本作家のドクター・スース氏の言葉を引用しています。「本を読めば読むほど、多くのことを知るようになる。さまざまなことを学べば学ぶほど、多くの場所を訪れるようになる」。言葉を学ぶことは自由が増すということです。外国語を学べば、恐れることなく自由にその国を訪れることができることからもそのことが分かります。
そしてこんな言葉で締め括っています。「ライオンズにとって大きすぎる課題などありません」。素晴らしい決意の言葉です。
私たちはそれまで出会ったことのない大きな課題に出会うと、恐れをなして立ち竦んでしまいます。しかし私達の前には大きすぎる課題など存在していないのです。多くの人が言っていることですが、自分で解決できない課題は自分の前には現れないのです。ですから、大きすぎる課題はないことを信じて行動を起こしたいものです。
大きすぎる課題に立ち向かう方法は無数に存在しています。それを実行しようとしないから方法が見つからないだけです。多分、行動しないでいる地点においては、方法は無数にありますが、簡単なことでも良いから何かを始めると、無数の方法から数えられる位まで方法が絞られていきます。
そして第二の方法に着手すると、その次にすべきことが分かって来る筈です。無数の選択肢の中から何かの方法を選択することで、進むべき道が見えてくるのです。そしてその方法が適切でないと感じたら違う方法を試したら良いのです。私達にはそれまでの方法を中断して他の方法を試す時間は十分に与えられています。
時間は無限ではなくて有限ですが、引き返すだけの時間、やり直すための時間は十分に与えています。大きすぎる課題が現れたら、それを解決するための方法を考えましょう。きっとそれまで気づかなかった価値に遭遇し、それが課題でなかったことに気付くことでしょう。