コラム
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2012/10/10
1122    変われないのは何故

今は何も変わっていない。そんな状態を嘆く人がいますが、やりたいこと、叶えたいことがあるのにその道を歩けていない理由はたった一つです。行動を起こしていないことです。

楽しくない学校生活を過ごしている高校生がいます。勉強も好きではないしクラブ活動もしていない高校生です。環境を変えたら自分が変われると思い在校中に留学することを思い立ちました。そこで親の勧めで留学経験のある起業家と会うことになりました。その会話が参考になります。

「絶対に留学したいと思っているのに行けないのです。両親に行っても認めてくれないからです」。

「何故、認めてくれないのかな」。

「それは英語の成績が良くないからです」。

「では成績を上げるために勉強をしているの」。

「していません。でも行きたいのです」。

「大丈夫。成績は関係ないから行けると思うよ」。

「どうしたら行けるのですか」。

「本気で思っているのだったら行動することです」。

「学校に留学を支援してくれるセンターがあるので両親から聞きに行くように言われましたが行きませんでした。行っても無駄だと思ったからです」。

「でも行かなかったのは自分の意思でしょう。折角、勧めてくれたのに行かなかったから何の変化も起きていないの。行動していないことが、変化が生まれない原因ですよ。両親が相談に乗ってくれないと言っても、留学センターに行くことを勧めてくれたのでしょう。でも行かなかった。何も変わらないよ」。

ほんの一部ですが以上のような会話がありました。本気で思っているなら行動を起こすべきです。あれこれ言っていても行動を起こさない限りは、自分が思っていることに近づくことはできません。

目標を立てた後は達成する日を設定して行動を起こすことです。三ヵ月後に外国に行くと目標を立てたなら、今日から実行することが発生します。英語の勉強。日本やその国の歴史と文化を学ぶこと。資金を得るためにアルバイトをすること。勿論、逃げる訳ではないので高校生としてのやるべき勉強をすること。

目標は一気に達成することはできません。毎日の積み重ねが目標に到達するためのたった一つの手段です。英語の勉強もしないで、行く学校のことも知らないで、つまり何の準備もなしに両親やお世話をしてくれる人任せで留学しても、何の成果も得られることはありません。自分でやれることはやって初めて、本気度が確認できるので周囲が支援してくれるのです。そして留学は、自分の力だけで行けるものではないことを知るべきです。あなたの支援者は資金、学力不足を補うための人脈の活用などをしてくれるのです。感謝の気持ちは言うまでもなく必要です。