コラム
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2012/9/20
1113    コントロールできる行動目標

目標を達成するために必要なことは何なのか。本気で思い、目標に定めたことを実現させるために反復することです。そして目標を達成するためには行動が必要ですが、その行動はコントロールできるものにしなければなりません。自分でコントロールできない行動をしようとしても無意味です。

ボウリングのレーンを思い描いて下さい。ボウリングのレーンの長さは約20メートルです。ボウリングのピンを見てボールを投げても高スコアにはつながりません。それは約20メートル先の先頭のピンに正確にボールを命中させ続けることは素人には難しいからです。つまり自分でコントロールできないようなボールの投げ方をしていても高スコアを出せないのです。

では高スコアを出すためにはどうしたら良いのでしょうか。それは自分でボールをコントロールできるようにすれば良いのです。自分でボールをコントロールする方法は身近な距離のところに投げる目標を設定することです。その目標はレーンから約4メートル先にあるスパットを目印にして投げることです。約20メールル先の先頭のピンにボールを当てることは難しくても約4メートル先のスパットにだったらボールを合わせることができます。コントロールできない目標であるピンは見ないで、コントロールできる目標であるスパットを目指してボールを投じることで高スコアが期待できるのです。

つまりコントロールできる行動目標を持つことが大事なことであり、その行動目標を明確にすれば良いのです。そして行動目標が明確にした後は、毎日の行動は自分がコントロールできることをやれば良いのです。到底自分でコントロールできない目標を定めても無意味なことですから、できることだけに一所懸命になれば良いのです。

生命保険の営業の場合、「一ヶ月1億円を達成できるように頑張ります」では目標を達成できません。これはあくまでも精神論ですし、自分がコントロールできる目標になっていないからです。それよりも「一日三人の人に会うことにします」と自分でコントロールできる目標にする方が実行は可能になりますから、毎日自分で行動をコントロールすることができます。

例えば「今日一万円を稼ぐ」という行動を伴わない目標は駄目ですから、「今日郵便局でアルバイトをして1万円稼ぐ」という行動目標にすべきです。

コントロールできる行動目標を立てる秘訣を紹介します。単純に分かり易くすることです。

一日腹筋20回。一日30分歩く、などの目標設定が分かり易いものです。行動目標は道路の広告看板のようなもので、細かいことを書いても自分でも分からなくなるのです。

繰り返しますが自分がコントロールできることを目指すべきですし、コントロールできる行動目標を立てることです。将来の目標だけを掲げてもそこに辿り着けません。自分がコントロールできない長い時間を要するものであり、行動による目標というよりも運任せになるからです。将来の目標を立てる場合は必ず、毎日の行動目標を同時に立てなければなりません。しかもコントロールできる行動目標を立てるべきです。