コラム
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2012/9/19
1112    反復

目標を設定しても達成することは難しいものです。目標を設定すればもうそれが達成しているように書いている書籍もありますが、そんな簡単なものではありません。世の中の80パーセントの人は物事に一所懸命に取り組むこと、努力すれば達成できることを知っています。しかし世の中の80パーセントの人は頑張っているにも関わらず目標が達成できない、つまり成功していないのです。

理由は限りなくありますが、思っているだけで行動を起こしていないことも原因のひとつです。自分の行動が結果を支配するのです。そして本気で思い行動することが成功への道です。一番難しいのが本気で信じ切ることです。目標に向かっている最中に必ず不安と恐怖に襲われます。その不安と恐怖とは、これを続けていても上手く行かないのではないだろうかという不安と、達成できなかった場合の自分の立場を思うと恐怖心に支配されます。この自らが引き起こす不安と恐怖によって自分が決めて目標を信じ切ることができなくなるのです。これを克服することが目標達成に向けての大きな鍵となります。

無理なんじゃないかと思う気持ちが少しでも芽生えると、無理だという結果が導かれます。

無理だったという結果を作り出したのは自分の心です。思想は100パーセント、自分の心に忠実な召使だからです。だからできると思い切ることが目標を達成するために必要なことです。

ただできると信じ切ることが難しいのです。しかし凡人が本気で達成できると思い切る方法があります。それは反復することです。反復することは確実で、誰にでもできる方法ですが、天才以外の全ての人が目標を達成するための唯一の方法です。繰り返して繰り返すことによって思いを潜在意識の中にインプットできていきます。ただ反復すること自体難しいと感じる場合があります。三日坊主という言葉があるように反復することも実は難しいのです。

でも無理なく反復する方法があります。それは視覚を活用することです。視覚を通じて反復する方法は、紙に書いて見える場所に貼っておくことです。自分の部屋、玄関、トイレや寝室など日常生活の場所に目標を書いた紙を貼り付けておくことで毎日のように視覚に入ります。それが視覚を通じた反復訓練なのです。これなら無理なく続けられます。無理に考えなくても無理な練習をしなくても、ただ見るだけですから。

オートバックスは創業当時、世界最大の小売店であるシアーズを目標にしていました。シアーズタワーが同社のシンボルですが、オートバックスの創業者は社長室や応接室、全ての店舗にシアーズタワーの写真を貼り毎日、将来の自分の会社の姿を見ていたのです。潜在意識は見ているものが現実なのか、まだ達成していないものなのかの見分けがつきません。オートバックスは創業当時から将来の姿を視覚として見ていたのですから、現在の姿があるのです。そんなの結果論だと感じる人があると思いますが、そう思う人は、人生においてそう思う通りの結果が表れることになります。

重要なことは自分が描いた夢を本気で達成するためには、それを達成できることを反復して刷り込むことなのです。反復こそが夢を達成するための方法なのです。