コラム
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2012/9/13
1109    意識と手帳

当たり前のこんな法則があります。自分が行やりたいと思い優先度を上げておくと、その機会が訪れるというものです。自分の気持ちの中で優先度の高いものは実現できます。優先度が低いものには機会は訪れませんし、仮に訪れたとしてもやろうとは思わないのです。

端的な例が仕事と健康に関することの比較です。仕事をしている人にとっては自分が関わる仕事の優先度が高いと思います。仕事の打ち合わせや会議の予定が決定すれば手帳に書き込みます。手帳に書き込むことは自分がそれを実行するという決意につながります。後に余程の重要な案件や重要人物との懇談など日程が入らない限り、先に決定している予定を 優先します。

私の場合は仕事の決定事項は手帳に書き込みます。次々に入る予定は空いている日時で調整していきます。余程のことがない限り手帳に書き込んだ予定を優先します。手帳に書き込むということは大切な人との大切な用件であり、その時間は他のことを考えないことを表します。しかしまだ未決定、若しくは調整段階にある案件に関しては手帳に書き込みません。自分が関る前段階の案件は、それを実行したいと思っている人がある程度整理してから持ち込むべきことですから、それまで予定は空白にしておきます。

問題は健康に関する事項です。例えばエクササイズに参加して身体を鍛える時間を確保したいと思ったとします。仕事の予定であれば手帳に書き込むのに対して、自分の健康という大事な案件なのに軽く思うことがあります。軽く思うと予定が分かっていても手帳に書き込まない場合があるのです。もしかしたら仕事が入るかもしれないので、開催の直前まで行くことを見合わそうという考えが心の中で邪魔するのです。

つまりビジネスパーソンは、仕事>健康という潜在意識が確定しているのです。

確実にエクササイズに参加しようと思うと、練習日時を手帳に書き込むことです。手帳にエクササイズと書き込むと他に予定を入れることはなくなります。健康増進のためのエクササイズの優先順位を、自分の中で高めたという意識を持つことで手帳に書き込むと、確実に練習に行くことになります。今まで行かなかったのは機会がなかったのではなくて、健康に関する意識が低かったからです。意識が低いと、心は大切な予定として認識しないのです。大切な予定は手帳に書くことで実行に移せます。

そして不思議なものでエクササイズを続けていると、身体の各部位を意識するようになります。腹筋を意識すると呼吸方法で腹筋を意識しますから、仕事中でも腹筋を鍛えることになっています。仕事をしながら健康増進につながっている。優先度の高いものを両立させることができるのです。

私の手帳には、毎週月曜日の夜のエクササイズの予定時間を年末まで書き込んでいます。

これで自分の意識は毎週行くことで決定しています。健康への関心が低い人にエクササイズの素晴らしさを言っても、元々意識をしていない分野の話を聞くだけでは関心は高まりませんから手帳に書き込むまでには至りません。手帳に書き込まない限りそこに参加する機会は訪れないのです。意識は実行につながる凄い力なのです。