コラム
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2012/9/5
1105    120歳の寿命

人間の身体は120歳まで生きられるように出来ている。それができないのはストレスがあるからだと聞きました。但し、これは医学的な見地からのものではなくて宗教的な見地によるものです。医学的にも医療技術が進展していることから生命が延びていると思います。

宗教的に考えると参考になる生き方ができます。人間は120歳まで生きられるのに何故、80歳前後で寿命が消えてしまうのでしょうか。それは悩みや不満、愚痴や批判をする気持ちがあると、その分だけ寿命が縮まるからです。心で嫌なことだと感じると、その分だけ寿命は縮まって行きます。悩みや怒りなどが40歳分あるので、寿命は80歳前後になってしまうのです。

逆の場合もあります。嬉しいことや楽しいことが増えていくと寿命は長くなっていきます。良い行いをすると寿命は延びて行きますから、善行を重ねることが生命に良いのです。

しかし長く生きても日本人であれば100歳ちょっとの現状を考えると、プラスマイナスをすると悩みや不満が嬉しいことを上回っているのです。

健康で長生きするためには、怒りが生じた時でも怒りを怒りとして思わないで、自然な成り行きに任せてしまうことです。怒ることで生命が縮まっていると思うと、もったいなくて怒っている時間はありません。一つの怒りで一ヶ月生命が縮まっていると思うと、怒る時間は自らを痛めていることになります。他の人のことにおいて自分で自分を痛めることはもったいないことです。

私が尊敬している方は100批判や中傷を浴びせてきても、101回心から謝れば赦すという姿勢を持っています。どこまでも穏やかに、そしてどこまでも人を信じることが社会のためになるのかを分かっているのです。

生命は限られています。ですから今日という日が尊いのです。尊い一日なのですから、不満や怒りで満たしている時間はありません。嬉しいことや喜び、そして相手のためになることで時間をいっぱいにすることが生きていることであり、生命を120歳に近づけていくのです。

自分の行いが悪いのに上手く行かないことは全ての他人の責任にしてしまい、人の批判ばかりする人がいます。他人の批判を聞いて気持ちの良い人はいません。もし他人の批判を聞いて気持ちが良いと思う人は、やはり同じように人の批判を繰り返している人です。人の批判を続けている人は結局自分の信用を無くしています。そして批判した分だけ確実に寿命を縮めているのです。自分の信頼を無くして、また生命を削って人の批判をして何が得られるというのでしょうか。

人のためになることをする。社会に貢献できる行為を続ける。嬉しいことと喜びに溢れる行為で満ちた一日にする。生命を健全に保つための日々は、結果として自分を成長させているのです。成長を続けることが生命を継続させることになりますから、自然の摂理は上手くできているものです。成長を心で拒否した途端に生命力は弱くなるのです。人は成長することで生命が保たれることを知り、生命の貯金を続けることにしましょう。