コラム
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2012/8/3
1088    言うばかりでは何もできない

言うばかりで実行力のない人は格好悪い人です。学生にはそれが分かりませんから発言を聞いて教育しています。

「勉強したくないなぁ。高校が休校だったら良いのに」。

「勉強したくなければ行かなくても良いのでは。高校が楽しくないならやめたらどう。

でも勉強が嫌いで高校をやめたとしても今の状態では何もできないよ。誰もあなたを雇ってくれないし、自分で仕事をすることもできないでしょう。だったら現状の不満を言う前に勉強をしたらどうですか」。

「1,000円ぐらいどう使っても関係ないでしょう」。

「ではあなたが自分の力で1,000円を稼いで自由に使えば良いと思います。1,000円ぐらいと言うけれど、その1,000円を稼げないでしょう。自分で稼げないのに偉そうに言ってはいけません。自分で1,000円を稼ぐ経験をすれば、お金を得ることの大変さが分かりますし、大切にしようと思いますよ」。

「勉強しなければならないのは、言われなくても分かっている」。

「分かっているのであれば、何故勉強をしないのでしょうか。今の成績で勉強をしなければ社会で通用しない人間になりますよ。成績を上げることだけではなくて、自分のがすべきことをやらないようでは社会で通用しないからね」。

「やったらできるから」。

「やったらできるのは、やろうという気持ちがある人だけです。やるべきことをしないでダラーッとしている人は、やろうと思うことはないし、そんな態度であれば何時まで経ってもやれませんよ」。

「勉強していないからテストの結果が悪かっただけ。勉強していたら今よりも点数は取れていたのに」。

「勉強していたらと言っても実際に勉強をしていなかったのだから、仮定の話に信頼性はありません。この次も勉強していたら点数が取れたのに言い分けしているでしょう。そんなことを繰り返して何も身につかないまま卒業してしまいますから。

それに成績が悪くても別に良いのですが、復習しないし間違えたところを直さない態度はいけません。間違えたところが次に出題されたら間違わないような勉強をしておくべきです。見直しをしなければ、同じ問題に対応できませんよ。それでは社会で順応する力がないということです。せめて習ったところは復習をすること。テストで間違えた問題は見直しして理解しておくことが大切です」。

「和歌山でいるからやる気がしない。大阪に転校したらやる気になれるのに」。

「環境のせいにしても何の解決にもなりません。大阪に行って何を勉強したいのか。大阪に行くと何か変えられることがあるのですか。単に出来ないという現状から逃げ出したいだけでしょう。逃げる姿勢では何も解決できません。和歌山で勉強が出来ない生徒が大阪に転校したら出来るようになる魔法はありません。与えられた場所で頑張ることです」。