コラム
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2012/8/2
1087    高校受験の時期

義務教育時代の成績は社会に出た時に関係ないと思います。成績が良くても悪くても生きる力とは関係ありません。しかし生きる力と関係があるのは、成績を上げようとする強い気持ちを持ち、少しでも成績を上げる努力ができることです。そしてこの努力し続けることができるのは才能なのです。

成績を気にして勉強する期間は、中学生なら三年生の夏休みから受験までの約半年間だけです。みんなが遊ぶ夏休みに勉強をし続ける粘り強さは大切です。24時間を自分の意思で使えるのはこの40日間だけです。一日3時間でも良いし8時間でも良いのですが、兎に角、毎日勉強を続けることが結果を導くために大切なことです。

夏の暑い時期はどうしても集中力に欠ける時期です。終わらない夏、暑い部屋という勉強に集中するには適していない環境に流されないで、40日間もあると思わないで、今日一日は決めた時間を勉強時間に充てて下さい。夏休み前と40日後の自分の学力が違っているのは当たり前です。学力が違っていなければ、大切な夏休みを上手く乗り切れなかったのですから、秋以降、半年後までの焦りは大変なものになります。夏休みは自分が決めた勉強時間を確保して、毎日継続した勉強を行って下さい。

秋、二学期に勉強に集中するためには格好を気にしないでいる気持ちが大切です。周囲の動向が気になる時期です。自分の進路、友人の進路、自分の成績と学校の評価も気になります。そして勉強をすることが格好悪いことのように思われることが気になります。

友人達から「勉強ばかりして」と言われたくないので、同じように勉強しない時間が増えてきます。しかしみんな家では勉強しているのです。学校の姿だけを見て、みんな勉強していないから自分もしなくても良いと思うことは禁物です。やり続けることが大切なことを忘れないで欲しいのです。そして勉強をする姿は格好良いことなのです。行きたい高校を目指すことは格好良いことなのです。行きたい高校がないから勉強をしないことや、中学校三年生の秋の時期に、今の成績で行ける高校に行けたらよいと思うことはお勧めではありません。

そして冬休み。志望校にまだ間に合います。この時期の志望校は自分の学力の少し上のランクにと思っている筈です。少し上のランクを目指すことは実力を伸ばすために大切なことです。その志望校を第一志望として目指している多くの学生の成績は伸びてきますから、直線的な成績の伸びだけでは安心できません。少し加速度的な上昇曲線を描くように成績を伸ばして欲しいところです。この時期は直線のラストスパートに相当する時期ですから、三年間の復習と数回の実力テストを受けて弱いところを補い、実力を高めるべき時期です。そして受験日を迎えることになります。

夏休みは継続した勉強によって実力を伸ばせていることを感じて欲しい時期です。

二学期は周囲を気にしないで、志望する高校を目指した勉強を続ける時期です。

そして冬休みはひとつ上のランクの高校を目指し、上昇曲線を描くようなイメージを持った勉強をして下さい。経験者から受験生へのメッセージです。