人生は毎日が挑戦の連続です。しかし小さな挑戦ですから、その重大性に気付かない時が大半です。そして大きな挑戦の機会は中々巡ってきません。多くの人に聞くと人生における大きな挑戦の機会は3回だけだと答えてくれます。たった3回だけの大きな挑戦の機会が与えられるのです。大きな挑戦に際して、いくつかの態度があります。
ひとつ。果敢に立ち向かうこと。
ひとつ。挑戦を諦めて逃げること。
ひとつ。気付かないこと。
このみっつの対応の仕方があります。もったいないのは気付かないことです。しかし感性が乏しいことから気付かなければ後悔はありません。気付いていないからです。でも機会、チャンスは失われます。
挑戦を諦めることは後悔が残ります。それも人生の最後まで残るのです。できれば避けたい選択ですが、多くの場合、大きな挑戦の機会に対峙すると恐れて、怖くなって挑戦を諦めてしまうのです。
そして心の中で自分に対して言い訳をします。「また次の機会があるから大丈夫」、「無理に挑戦すれば失敗の恐れがあるので、ゆっくり考えたら良い。慌てることは良くない」などの自分を正当化する言い訳です。
大きな挑戦の機会は心の準備が整わない間に訪れますから、万全の体制で向かえることはできないのです。と言うよりも万全の体制を整えて挑戦の機会を待つこと、またチャンスを待ち構えておくことはできないのです。突然やってくる大きなチャンスに対応し決断する時間は短いのです。そんな時、「時間があれば」と思いますが、それも自分に対する言い訳です。時間があっても決断できない人は決断できないのです。
ですから大きなチャンスの場面では、果敢に挑戦することが最も望ましい姿なのです。
しかし三度のチャンスはどんな場面で訪れるのでしょうか。人によって様々ですから一概には言えません。ただ考えられる機会は次のようなものです。
卒業と入学の時。出口と入り口は一体のもので人生の入り口の扉を開ける時ですから、この時が最初の大きな決断の時です。
二度目社会に出てから訪れます。転機というものです。転機は人によって、その時期、場面、年齢が全く違います。ただ人生を賭けるような決断を迫られる時が訪れます。昇進、左遷、人事異動、転職などの機会が大きなチャンスであり挑戦の時期だと思います。
そして三度目のチャンスは何なのか分かりません。ただ二度目の大きな転機を乗り越えた人にだけ訪れるような気がします。考えられるのは会社を退職する時、会社を興す時、大きな病気を患った時、今の場所とは違った大きな舞台を目指す時などがそんな場面になると思います。
誰にでも訪れる三度のチャンスを迎えて自分のものにするために、日々の小さな挑戦を続けたいものです。そして大きなチャンスには挑戦する姿勢を持ちたいものです。