コラム
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2012/6/8
1051    自分への質問

大西伸哉さん。通称にっくんの話です。にっくんはことばのアーティストとして全国を巡っています。トーク&ライブは共に楽しい時間を共有できました。

自分に質問をする内容を変えることで人生を変えられることを学びました。自分が行動を起こす場合、自分で自分に問い掛ける場面があります。それは心の中で自分から自分に質問をする場面です。「その選択をするかしないか、どちらにする」、「Aさんと仕事をすべきか、Bさんと仕事をすべきか、どちらが自分に合っているのだろう」など、心の中で自分に聞くことがあります。

このような質問に答える自分がいて、その答えに基づいて現実の行動を起こします。内心はAを選択したのに現実でBを選択する人は滅多にいません。大抵は心の中でAを選択した場合は現実もAを選択して行動に移します。つまり自分の行動は自分で自分に質問した結果なのです。

質問は不思議なものです。誰かに質問をされると答えを探します。自分で自分に質問をしても答えを探そうとします。答えを探す行為こそが、自分がこれからやろうとすることにつながるのです。

ですから質問の内容は重要です。否定的な答えを求めるような質問をしてはいけないのです。「Aを選んだら成功したら良いけれど危険が大きいので止めた方がいいのでは」という質問を自分の心にすると、「危険が大きいから止めよう」という答えが導かれます。これは今までの経験則から心がブレーキを掛けた質問になっているのです。

それに対して「Aを選択した場合、危険は大きいけれど成功の可能性も秘めている。やろうと思えばやれる方法があるので挑戦するべきでは」という質問をすれば、自分の心は「やれる方法があるのならやってみよう」という答えを用意してくれます。

質問する方法を変えると選択が変わり、その結果、人生が変わることになります。私達は毎日、多くの何か選択や決断をしています。食事の内容。トイレに行くか行かないか。誰と会うか。誰に相談するのか。どの仕事を優先させるのかなど、常に選択の連続です。

そしてそれらを決めているのは自分の心なのです。自分が行う行為は全て自分が自分に質問をした結果に基づいて自分が実行に移しているのです。

これまで思ってもいない結果が現実にある場合でも、それは自分が自分に質問をして導かれた結果なのです。やらないという答えを導くための質問をしているか、やらないと答えてくれるであろう誰かに相談をして、自分でやらないと決めているのです。

ですから今までの行動と結果が思うものでなかった場合は、自分に向かっての質問方法を変えるべきです。質問方法を変えられなければ、困った時に相談する相手を変えることもお勧めです。相談相手を変えると今までと違った答えを返してくれます。違った答えに戸惑うかも知れませんが、その答えを参考にして自分で質問を構成して見ると、違った答えが導かれます。

自分への質問を変えると人生が変わります。自分に対する質問内容を変えてみましょう。