コラム
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2012/5/24
1042    思うこと、行動すること

高校生から留学をしたいと言う相談がありました。基本的なことを確かめながら対応したのですが、留学するには辛い状況だと感じています。

「留学する目的は」。

「アメリカに行きたいと思います」。

「アメリカに行って何を学びたいの」。

「特にないです」。

「英語の勉強はしていますか。英語の成績はどの程度ですか」。

「勉強はしていません。英語の成績は下の方です」。

「カナダに高校の姉妹校がありますね。先生に相談してみたら」。

「姉妹校は行きたくないです」。

「行きたくない理由は」。

「姉妹校は一校だけなので。先生に相談しないで行きたいと思っています」。

「留学資金は貯めているの。アルバイトをしているだとか」。

「お金は貯めていません」。

「では現地でアルバイトですね。英語は話せるの。TOEICは受けたことがありますか」。

「アルバイトが必要ですか?英語は話せません。TOEICは必要ないと思います」。

「心構えができていないですね。そんな甘い気持ちでいけるとは思いません。目的もなく、ただアメリカに行きたいだけ。行って何をするのかもない状態。勉強もしていない。資金も溜める行動を起こしていない。先生にも相談する気持ちがない。それでは留学することはできないと思います」。

「行きたいと思っているので、思うと叶うのでしょう」。

「思うと叶うというのは、思ったことを実現させるために行動することが大事だという例えです。思うだけで何も行動を起こさないのでは、思いが実現することも願いが叶うこともありません。留学したいと思ったら、しなければならないことがたくさんあります。実現するための行動をしなければなりません。まず英語の勉強をする。成績を上げる。1年間留学だとしたら、それに必要な資金を算出してアルバイトをしてお金を貯める。先生に相談するなど、自分でできること、しなければならないことが沢山でてきます。それをしてから相談をすべきです。

自分では何もしていないけれども、誰かの助けを借りて、目的もはっきりしない留学を支援してもらいたいという甘い気持ちでは、誰も支援してくれません。やることをやってから留学を考えて下さい。思うと叶うというのは、本気で思ったことはそれを実現するために自分に何が必要かを考えるでしょう。必要なことは行動を起こすことでやるべきことを少しずつ現実のものにしていくことと、自分を変えることになるのです。自分が思いを実現する姿勢に変われば思いは叶う方向に動き出すのです。それが思うと叶うということなのです。口先だけで動かない人には誰も協力してくれませんから気をつけて」。