コラム
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2012/4/16
1018    直感と決断

Dさんとの話をした内容の続きです。

『直感が冴えているので自分の勘を信じています。その勘は小さい頃からの訓練で身につけたものだと感じます。』

レストランに行って自分が食べるものは迷わないで直ぐに決めること。これによって判断力が身につきます。簡単なことのようですが毎日でも起こり得る場面です。自分の食べるものを自分で決めることを即断するのを続けると、判断力が鍛えられます。

同じように知らない街で方向が分からない時には、直感で行く道を選ぶことです。直感で選ぶことを続けていると、不思議なことに道を間違わなくなるそうです。

仕事をするに際しても勘は大切です。この仕事を進めていくと成功すると感じる時があります。その仕事は順調に進むものです。逆に何か怪しいなと感じる仕事があります。大抵の場合、その仕事に関わらない方が良いのです。日常から勘を鍛えること。そして勘を大切にすることで自分を防衛できるのです。

『人に対しても同じように直感が大事なのです。初対面の人が信じられる人か信じられない人かを見極める勘が大事です。それは直感が働く以外にありません。Dさんの場合は直感で信じられる人が分かるようです。』

信頼があるのとないのとでは大きな違いがあります。例えばDさんに対して同じ内容の話をするとします。Xさんが「こんな情報がありますから一緒にやりませんか」と話を持ちかけたとします。Xさんが信頼されていない場合、Dさんは即座に断ります。しかし信頼感のあるYさんが同じ話を持ちかけたとします。するとDさんは「おもしろい話ですね。一緒にやりましょう」という回答になります。

同じ内容の話でも後の展開が違って来るのです。XさんとYさんの違いは、信頼があるかないかの違いがあるだけです。同じことを言っても信頼のある人物が話をすると信頼できる情報となり、信頼されていない人が言うと不信な情報として取り扱われるのです。如何に人は信頼が大事なものかをうかがい知ることができます。

『自分で決められないことは、そちらの方向に進むことはできません。最終的には自分で決めたことが、自分がやれる範囲となります。この仕事をしたいけれども分からないと相談がありました。簡単で素晴らしい答えは、「自分はやりたいの、それともやりたくないの。やりたいと思えばやったら良いのです」という答えです。そこで「やりたい」と思うのであれば、自分でそれをやることができます。しかしそこで「やりたくない」と思ったら、そのことはやらないことになります。自分が決める以外に進む道はありません。』

学校に通っている時、「学校を休みたい」と父親に話したことがあったそうです。答えは「休めば良い」というものでした。行きたければ行く。行きたくなければ休む。極めて簡単なことです。全ては自分が決める、自分の心が決めるのです。