コラム
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2012/3/21
1002    マナー

両親がいない集団生活をしている子ども達がいます。毎年、そんな子ども達と一緒に心が元気になれるイベントをしています。子ども達が学校に通いながらここで集団生活を過ごせるのは18歳までです。社会に出ると困難が待っています。イベントの中で、そんな厳しい社会の中で生きていくために必要なことを教えてくれました。教えは全て簡単にことばかりです。簡単なことと実践できることは違います。簡単にことを実践できる人が社会で通用するのです。そんな大人が必要な簡単なことを紹介します。

『朝起きたら挨拶をすること。会社に出勤した時も自分から挨拶をすること。』

挨拶は人間関係の基本です。そして相手を見ることなく挨拶をするのではなく、相手を見ながら大きな声で元気良くしっかりと挨拶をしましょう。朝の挨拶は人間関係を良くする潤滑油です。「おはようございます」の言葉には矢印がついて口から飛んでいくイメージをしましょう。その矢印が挨拶の対象となる相手を突き抜ける位の力強さで発信することを心掛けたいものです。遠くに座っている人に挨拶を届けようと思えば、大きな声での挨拶が必要です。「おはよう」の矢印が相手の手前で失速しないように、大きな声で発声しましょう。

『履物は揃えて上がりましょう。』

自宅に戻ったときでも、友人の家に行く時でも、会社を訪問する時でも、靴を抜いて上履きに履き替える時は、靴を揃えてお邪魔しましょう。できれば正面を向いて玄関を上がり、その後に自分の靴を揃えましょう。社会で共通のマナーは知っておくべきです。知らなければ「その程度」の人間だと見られてしまいます。「その程度」と見られるのと「出来ている」と見られるのとでは、仕事やその後の関わりが大きく違ってきます。仕事をする相手には共通の価値、同じような土壌を持っていて欲しいからです。

社会人としての基礎力があることは、仕事をする上で最低限の実力があると見てもらえます。マナーがない、心得がないと評価されると、一緒に仕事はできません。高いレベルの仕事や、高い価値観を有している人とつきあいをするためにはマナーが大切なのです。

『感謝の気持ちを表す「ありがとう」の言葉を言うこと。』

人に親切にしてもらったり、人から助けてもらった時は恥ずかしがらないで素直に「ありがとう」と言いましょう。「ありがとう」の言葉はどんな場面でも使えます。私は食事に行った時に店員さんが水を持って来てくれたる時も「ありがとう」を言いますし、注文した食事が出される時も「ありがとう」と気持ちを伝えます。食事をいただいた後、会計をする際にも「ありがとう」の言葉を伝えます。自分ができないことを誰かにしてもらった時は「ありがとう」の気持ちが芽生える筈です。そんな時はすかさず「ありがとう」と伝えることです。「ありがとう」を伝えられる人は、「ありがとう」を伝えてくれるような行動を取るようになります。あなたのもとに多くの「ありがとう」が返ってきます。