老朽化している歩道橋の在り方について聞く。歩道橋の多くは1970年代の車が増加した頃に建設されたが、最近は歩道橋の近くに横断歩道が引かれたり、町が高齢化していることもあり、利用する人が減少しているのではないかと思う。自治会によっては歩道橋を使って歩いている人を見かけたことがないというところもある。このような老朽化した歩道橋の在り方、例えば撤去するとかも含めて見解はどうか。
横断歩道橋については、交通事故による死亡事故が急増した昭和40年代に全国的に多く設置された。本県の横断歩道の設置時期も同様であり、50年以上が経過し、老朽化が進展している状況である。
横断歩道橋については、5年に1回の法定点検に基づき、必要な修繕を行うなど、適切に維持管理に努めているところである。
しかしながら高齢化の進展によるバリアフリーの観点や、少子化による小、中学校の統廃合による通学路の変更など、社会情勢の変化も踏まえた対応が必要と考えている。
そのため、地域からの撤去要望があったものについて、周辺の小、中学校や地域住民などと調整が整ったものから順次撤去を進めている。
歩道橋が造られた頃と比べると、交通事情もかなり変わってきていると思う。特に交差点をまたぐ歩道橋は意味があるが、単に横断するだけの歩道橋は今や意味がないと思うので、その観点で検討してほしい。また、警察では横断歩道で人が立っていたり自転車がいる場合は停止するよう、免許更新のときに指導がかなり徹底され、最近、横断歩道で人が待っているときは止まる車が多くなっている。そういう観点から横断歩道の必要性を地元と協議しながら見直してほしい。
和歌山市内の市道市駅小倉線吉田交差点について、ここは朝夕の渋滞がかなり増えており、ひどくなっている状況である。これは市駅和佐線の整備に伴い、この交差点の利用車両が増加していることが原因だと思う。市内全体の渋滞緩和のため、車の通行が分散されたということでは成果が出ていると思うが、逆に車の流れが変わったことから吉田交差点がかなり渋滞し、これが問題となっていると思う。
この吉田交差点の渋滞緩和対策について、説明してほしい。
吉田交差点については、令和5年2月の都市計画道路市駅和佐線の和歌山市駅から、和歌山インター南口交差点間の全線供用に伴う交通状況の変化に合わせた渋滞対策を目的として、令和2年度に和歌山市が交差点改良を事業化している。
現在までに交差点東側では和歌山インター方面への東進直進レーンの増設、北側では中之島交差点方面から南進左折レーンの新設の整備が完了し、残る西側では、和歌山市駅方面からの東進直進レーンの増設が進められており、今年度完成予定と聞いている。
なお、整備が完了した上で信号サイクルの調整を行い、交差点の渋滞緩和を図る予定と聞いている。
状況がよく分かった。東進直進レーンが本年度に整備され交差点の改良が終えるということで、ぜひ注意してほしいと思う。
最後にもう一点、先月、京奈和自動車道建設促進協議会決起大会が開催され、その中で和歌山県側から構想で示されたものは、京奈和関空連絡道路及び和歌山環状北道路であったが、この道路計画とか構想について説明してほしい。
まず、京奈和関空連絡道路の県の取組状況について、京奈和関空連絡道路は、京奈和自動車道などの整備効果をさらに波及させる上で必要な道路であると考えている。本道路の事業化には、府県をまたぐ地域全体で取り組む必要があることから、県では、2016年度に大阪府、泉佐野市、紀の川市などで構成される京奈和関空連絡道路調査検討会を設立し、農産品の販路拡大を図るための広域物流ネットワークの形成といった整備効果の検討などを実施するとともに、これまで機会を捉え、繰り返し国に対し、早期事業化に係る要望を行ってきた。その結果、2021年7月に国が策定した近畿ブロック新広域道路交通計画において高規格道路の調査中区間に位置づけられた。県としては、引き続き検討会において整備効果や必要性の検討を行うとともに、国において概略ルート・構造の検討に早期に着手してもらうよう働きかけていく。
続いて、和歌山環状北道路の事業化に向けた県の取組状況について回答する。和歌山環状北道路は、同じく、2021年7月に国が策定した近畿ブロック新広域道路交通計画において、高規格道路の調査中区間に位置づけられた。本道路は、和歌山都市圏の環状道路を構成する道路で、さらに大阪府や関西圏とのさらなる連携強化を図る関西大環状道路の一部でもあり、京奈和自動車道などの整備効果を波及させる上でも、重要な役割を果たすものと考える。現在、国が開催する勉強会に和歌山市と共に参加し、和歌山都市圏の渋滞状況や交通流動を把握するとともに、市内の交通課題の抽出やその要因の分析を行うなど、国が実施している道路調査に連携して取り組んでおり、加えて、機会があるごとに国に対して早期事業化に係る要望を行っている。県としては、国において概略ルート・構造の検討に早期に着手してもらうよう働きかけていく。
この決起大会では、特に地元市町から、紀の川市長からも、強力に京奈和関空連絡道路の要望というか、現状の説明があったと思う。ぜひ地元市とも連携しながら取り組んでほしい。