令和4年6月定例会一般質問 / 質問内容

1.新産業創造について

(1)洋上風力発電の取り組みについて

一般質問

こんにちは。議長のお許しをいただきましたので、通告に従って一般質問を行います。

今回は新産業創造について、学校法人南陵学園についての2点の質問を行います。まず和歌山県がこれまで進めてきた「和歌山IR」の計画がなくなったことは大型の投資案件がなくなったことを意味しています。しかし経済振興と雇用確保のため、和歌山県の将来の発展に向けた投資案件を呼び込む取り組みを継続する必要があります。


そのひとつとして洋上風力発電があります。例えば50万kWの着床式洋上風力の場合、約2,500億円の投資案件となります。「和歌山IR」には及びませんが、現状をみると和歌山県にこれだけの投資案件はありません。

建設費でこれだけの金額であることに加えて、運転開始以降の地元雇用、メンテナンスや観光振興などの経済効果も期待できます。この点に関しても50万kWの着床式洋上風力の場合、運転維持費は毎年数十億円となります。

地元同意などの課題がありますが、秋田県や千葉県、長崎県でできていることが和歌山県でできない理由はありません。県と地元、事業者が連携を図るなら実現可能な新産業誘致となります。


加えて、関西で洋上風力発電の適地性のあるのは和歌山県だけで、立地すれば港湾を基地港湾として活用することも期待できるのです。基地港湾は、発電設備の重厚長大な資機材を扱うことができる高い耐荷重性を備えた岸壁や、長尺資機材の保管・組立が可能な規模の荷さばき地を備えた埠頭を有する港湾が必要で、国土交通大臣による指定が必要となります。


現時点で基地港湾に指定されているのは、秋田港、能代港、鹿島港、北九州港の4つで、北海道や青森県、山形県などは基地港湾の指定に動いています。

国交省によると、基地港湾の設置を北海道・東北・北陸エリア、東京・中部・関西エリア、中国・四国・九州エリアの3つの地域に区分し、東京・中部・関西エリアにおける基地港湾の数は、2030年までに2港、2040年まで3港ということで、既に東京・中部・関西エリアで鹿島港が基地港湾に指定されていることから、2030年までに必要となる新たな基地港湾は1つ、2030年以降に更に追加する基地港湾は1つです。

基地港湾は地域の産業の発展や新しい産業の呼び込みにもつながることから、関西で最初に洋上風力発電を立地することがとても重要だと考えます。


さて、洋上風力発電を立地するためには経済産業省と国土交通省への手続きがあります。都道府県から所管官庁に対して、促進区域の候補地、地元利害関係者の意向や調整状況などの情報を提供する必要があります。令和4年の場合、令和4年2月4日から受付を開始し、4月28日が最終締切日となっていました。今年の情報提供は締め切られていますが、今からだと令和5年に向けて始動すべき時期に入っています。


一般質問

「和歌山IR」の断念やエネオス和歌山製油所の精油機能停止による将来の経済への影響がある中、地域経済振興として洋上風力発電は導入を目指すべき産業だと考えます。和歌山県では予算と3年間の期間をかけて、県内外の様々な人たちの協力の下、海域の適地調査を行ってきました。調査を終えた後に、際立った動きがないことが県政としての問題だと考えます。


このエネオス和歌山製油所の精油機能停止により製造品出荷額4,000億円がなくなると仮定した場合、間接的影響を含めて和歌山県全体で4,240億円の影響があると和歌山県は試算しています。


これらの失われる経済効果を押し上げることは現状の政策の延長線上にはなく、時代に即した新産業を創り出す必要があります。そこで「県浮上計画」のひとつとして洋上風力発電を進めることを提案するものです。


この洋上風力発電の導入に関して、和歌山県が進めるべき理由は次の通りです。


  1. これまで促進区域に指定された海域は、長崎県五島市沖を除きほとんどが50Hz地域に立地されること。千葉県銚子沖を除き日本海側に立地していること。需要地から遠い海域が多く、そのような海域の案件では大規模な送電線の増強が必要となることが挙げられます。
    他方、和歌山県における洋上風力発電の候補海域は60Hz地域であり太平洋側に立地すること。需要地まで近く大規模な送電線の増強が不要となります。
    以上より、関西で唯一洋上風力発電の立地可能性がある和歌山県がこれを推進することで、西日本におけるクリーンエネルギー普及に多大な貢献となること。太平洋側に立地することで、エネルギー安全保障上のリスク分散に大きく寄与すること。送電増強コストが非常に低く、他地域に比べて需要家への経済的貢献が高いということになります。
    和歌山県における洋上風力発電の適地性は全国的に見ても希少価値が高く、早期の利用が推奨されます。
  2. 和歌山県は、大規模災害などの有事に備えて県内に大型電源を持つ必要があります。既に海南発電所が廃止されたことで210万kWの電源が消えています。和歌山県は電力移出県でしたが現在はそうではありません。
  3. 直接的には建設工事、メンテナンスなどの分野で地元雇用が増えます。間接的にはホテルや飲食、観光、第一次産業にも好影響を与えます。
  4. 予算と3年間の期間をかけて、県内外の多くの人達の協力の下、洋上風力発電導入のためのゾーニングマップおよび報告書が完成しており、洋上風力発電を推進する準備が整っています。
  5. 経産省ではクリーンエネルギー戦略が議論されており、令和4年5月に中間整理がされました。この中間整理では「ウクライナ危機・電力需給ひっ迫を踏まえ、エネルギー安全保障の確保に万全を期し、その上で脱炭素を加速させるための政策を整理」とされています。
    和歌山県における洋上風力発電は国のエネルギーの安全保障・脱炭素化の政策の方向性と一致しており、国に情報提供をすれば実現可能性は高いと思われます。
質問1:情報提供以降のプロセスについて
一般質問

そこで情報提供以降のプロセスについて質問を行います。

国の再生可能エネルギー導入の方向性を考えると、将来、取り組みの柱のひとつが洋上風力発電で、県では平成 31年1月から令和2年11月までの期間、ゾーニング調査を行い、令和3年に「洋上風力発電に係るゾーニングマップ及びゾーニング報告書」の作成を完了して事業者説明会も行っているなど期待感があります。

洋上風力発電に関しては、「再エネ海域利用法」に基づく促進区域の指定プロセスがあり、都道府県および事業者が国へ情報提供を行うことになります。

国は情報提供以降のプロセスについて、どの程度の期間を見込んでいるのかを示してください。商工観光労働部長からお答えください。

答弁者:商工観光労働部長

「再エネ海域利用法」では、各地域における案件形成の後、地方自治体等から国へ情報提供を行った後、地元関係者からなる協議会での検討結果に基づき、具体的に事業を進めていくエリアを国が「促進区域」として指定し、その後、公募により、この区域における事業者を選定することとなっています。

また、国の公表資料によると、このプロセスにかかる期間を概ね3年以上と想定しているとのことです。

質問2:保全推奨エリアの考え方について

答弁によると情報提供を行ってから概ね三年ということです。国の認可が三年だとすると、建設期間を考えると最短でも10年はかかるということです。令和5年に向けて急ぐ必要があります。

続けて、「洋上風力発電に係るゾーニングマップ及びゾーニング報告書」の1−2−3に「地域(ゾーニング対象範囲)の概況」の項目5に「ゾーニングの見直し」の項があります。

ここでは「ゾーニングは、現在収集可能な情報をもとに整理したものであるため、社会情勢の変化や情報の変更により、必要に応じて更新するものとする」と記されています。


ここで「第6回 和歌山県洋上風力発電に係るゾーニング検討会」の委員の発言を引用します。「保全推奨エリアという考え方が出ているが、なんらかの条件によって満たすものがあれば、調整エリアとすることが可能とか、示唆する言葉が一つか二つは必要かと思う。ご検討いただきたい」の発言があります。それに対して事務局は「保全推奨エリアは事業の可能性が残るエリアであり、誤解のないようエリアの分類の説明は丁寧に記載しておきたい」と発言しています。

確かに「保全推奨エリア」の表現は和歌山県以外では使用されていない表現のため分かりにくく感じます。

資源価格の高騰、電力不足、円安、エネルギー自給率の問題、インフレ傾向、そしてロシアによるウクライナ侵攻を鑑みた有事への備えなど、社会情勢の変化に対応する状況にあることは間違いなく、まさに「待ったなし」です。

そこに地球温暖化対策と温室効果ガス排出ゼロへの挑戦など極めてハードルの高い課題が課せられているのがわが国です。

「保全エリア」は対象外が適切だと思いますが、社会環境が変化している中、検討会で意見があったように「保全推奨エリア」であっても条件が整えば「事業の可能性の残るエリア」だと捉えていますが、商工観光労働部長の答弁をお願いいたします。

答弁者:商工観光労働部長

県が公表した「和歌山県洋上風力発電に係るゾーニングマップ及びゾーニング報告書」では、保全推奨エリアについて、「環境省の「風力発電施設の審査に関する技術的ガイドライン」をはじめ、経済産業省や国土交通省、NEDOが公表しているガイドライン・技術指針等により保全することが推奨されている又は環境影響、人間活動への影響が懸念される等により保全することが推奨されるエリア」と定義しています。

本県の保全推奨エリアでは、自然公園の景観をはじめとする、騒音や渡り鳥等への影響並びに漁業者の活動や船舶の往来など、事業検討に際しては、多くの調整・検討事項があると考えています。

質問3:日本版セントラル方式について

部長の答弁にあったように、多くの調整、検討事項があると考えているのであれば、報告書が完成してから時間が経過しているので、何を調整、検討するのか、課題を出して前向きに対応していただきたいと思います。

この「ゾーニング検討会」の議事録を読み返すと、興味深いことが議論されています。第7回の検討委員会における委員の発言です。

「国は洋上風力開発をセントラル方式で進めようとしていると認識している。国や自治体が風力の開発に係る地元調整、環境アセス許認可等をすべて行った上で、建設だけを事業者に任せるというやり方と認識している」。

それに対して事務局は「セントラル方式の捉え方だが、これはまだ、国も言い始めたぐらいのもので、具体的には未だルール化されていないという理解。事業者に丸投げで、県は何もしないというのも確かに変な部分もあると思うが、事業者でも検討していただくことがあるのは間違いない」と答えています。


日本版セントラル方式は、現在、議論が進められているところですが、その内容は調査実施に対する理解が得られる見込みの海域で、政府・政府に準ずる特定の主体が、基本設計に必要な調査や環境アセスメントの初期段階の調査を行うだけであり、全てを国が行う訳ではなく、あくまでも調査理解が得られている海域をサポートするというものです。

先行事例の千葉県銚子市沖のように、事業者が漁協を含む地元と調整をした後に、県が漁協と自治体間の調整をして推進するという方法が、県にとっても有益と考えますが、日本版セントラル方式による地元理解の考え方について、商工観光労働部長、お答えください。

答弁者:商工観光労働部長

洋上風力発電の立地に際しては、漁業者など地元との調整について、関係者の意向を十分踏まえた方法で進められるべきと考えております。

また、日本版セントラル方式につきましては、今後、国において、その在り方が整理され、仕組みが具体的になっていくと考えますので、そうした動きについて注視してまいります。

質問4:洋上風力発電に関する知事の考えについて

同じく第7回検討委員会の議事録から委員の発言を引用します。

「このゾーニング事業は、基本的には洋上風力を将来、促進、成長させようという強い期待があって進んでいることは確かである。ここで出た成果を別の形で、県・地方自治体がきちんと成果として対応して欲しいと思う。

今、洋上風力は、政府として情報提供の受付を始めている。調整区域は、候補地として十分考えうることを今回も示している。一方で漁業者からも様々な意見を寄せられている。そういうところを是非きちんと公正にマネジメントして、洋上風力の促進地域とゾーニングの結果として、情報提供し、協議会などを作り、そういう方向に進んで欲しい」の発言です。


知事は誰よりも県全体の将来の発展を目指して政策を考えている方です。例えば先の「和歌山IR」は将来の県土のあり方を考えて、様々な意見がある中で地域経済の発展と雇用促進、そして投資を呼び込むことで選択したと思っています。公共投資は限られた年度予算の範疇の中で行われるものなので、平時においてはそれほど大きな伸びは期待できません。

そこで民間投資を促す政策が必要になります。和歌山県での事業に参画する意思があり、巨額の投資を考えている事業者が存在しており、加えて日本と世界の課題に和歌山県として挑める数少ないチャレンジ溢れる事業なので、和歌山県の将来を思うと十分検討に値する事業だと思います。和歌山県として将来の可能性がある事業を、もし条件整備が出来ていないなら、それが整うまで県政の取り組み課題として継続させることが和歌山県の将来につながります。知事の洋上風力発電についての考えをお聞かせください。

答弁者:知事

洋上風力発電については、大量導入やコスト低減が可能であるとともに、経済波及効果が期待されるところから、再生可能エネルギーの主力電源化に大きく寄与すると言われておりまして、2050年カーボンニュートラル実現に向けて日本で期待が高まっておるということでございます。

一方で、雇用がどれぐらい増えるかという問題の他にですね、本県の海域については、黒潮の流れが速くて、特に台風時には、非常に高い波浪となるなど、過酷な気象、海象条件となっているとともに、南海トラフ地震や、それに起因して発生する津波なども危惧されている状況でございます。

また、海岸線の多くが国立公園や県立自然公園区域に指定されておりまして、併せて世界遺産も存在するなど、自然環境や景観の保全に細心の注意を払う必要がある海域であると考えております。この他、まき網漁や底曳き網漁など漁業活動も非常に旺盛であるとともに、海運上の重要地点ともなっている訳でございます。

議員ご指摘のとおり、洋上風力発電は、再生可能エネルギーの普及や地球環境保全の観点からは非常に良いものでありまして、本県においてもゾーニングの中でですね、環境影響が比較的小さいと考えられるエリアを調整エリアと位置付けておりますけれども、いずれにしましても、本県沖の立地に関しては、今申し上げました様な多くの事項について、関係者の皆様とうまく調整していく必要があると考えております。


(2)データセンターについて

一般質問

洋上風力発電に関して知事の答弁をいただきました。これまで知事なら強く気持ちを押し込んでくるような答弁でしたが、今回はそうではなかったように感じます。これまでのように、県政にもっとチャレンジしていくという気持ちを持って欲しいと思います。

続いてデータセンターについての質問に入ります。

今回、データセンターの誘致推進のため2,000万円の補正予算が提案されています。

関西では彩都がデータセンターを誘致、立地していることが際立っていますが、これまで和歌山県はそれほど熱心だったわけではないと認識しています。

データセンターの必要性については、今更、言うまでもなく、立地に係る投資額も大きいので県が誘致の姿勢を見せていることは歓迎すべきことです。

デーセンターは温度管理、地震への対応、電源の確保、そして万全のセキュリティを備えているなどから、地方自治体や企業は安全に情報を管理すること、情報の安全保障の観点から利用しているわけです。

既に2021年はデータセンターの利用者の約半数がクラウドサービスを利用していると聞きますか、AIや5Gの進展などクラウドストレージへの移行が進み、データセンターの利用が増えることは確かなことだと考えます。

しかも取り扱うデータの容量が増えていることから、今後は従来型のものではなく、大規模で大量の電力供給が可能な、ハイパースケール・データセンターの建設が進むものだと思います。


一般質問

これら大規模なデータセンターの建設のため、広い土地と大容量の電力供給設備が必要で和歌山県はそれに対応すべきだと思います。

今回、和歌山県がデータセンターの誘致に向けて動き出したことは歓迎すべきものですが、今から誘致するのであれば大型のデータセンターであり、最新で高品質のセキュリティシステムを備えた施設に絞って欲しいと思います。

情報の安全性が万全のデータセンターでなければ地方自治体も企業も利用しませんから、世界レベルの安全技術を有している企業を誘致すべきであり、利用者の規模を想定しても世界レベルの信用力を有するデータセンターである必要があります。

質問1:データセンターの誘致について

そこで質問です。和歌山県はデータセンターの誘致は後発になると思いますし、他の地方自治体との競争が激しいので、誘致するデータセンターは世界レベルのものである必要があります。データセンターのユーザーは医療機関、通信会社、そしてGAFAなどですから、それらの利用者を対象にしたレベルのデータセンターを誘致すべきです。

大容量で世界水準の安全性を備えたものであることは言うまでもありませんが、データセンターの誘致に対する県の方針をお聞かせください。商工観光労働部長の答弁をお願いいたします。

答弁者:商工観光労働部長

新型コロナウイルス感染症の拡大によるオンライン会議の増加や、動画、音楽、ゲームなどの大容量化で、インターネット上のデータ流通量は年々増加しており、データ処理を担うデータセンターの役割は重要となってきています。

データセンターは、様々なデジタルサービスの提供を支えるとともに、企業等の営業秘密や個人情報が集積される安全保障の観点からも重要なデジタルインフラです。

現在、国内のデータセンターの約8割は東京及び大阪近郊に集中しており、災害リスクや電力負荷の偏在が課題となっています。

そのため、国はデータセンターの国内立地を進めるとともに、整備拠点の地方への分散化を行うとの方針を示し、その具体策として、令和3年度補正予算で「データセンター地方拠点整備事業費補助金」を創設しました。

県としましては、電力・通信インフラの整備に要する時間・費用や地域におけるデータ需要など、データセンター整備の可能性を探る基礎調査を実施するため、国の補助制度に申請すべく、今議会に補正予算案を上程しています。

県では、製造業やIT企業の誘致に積極的に取り組んでいますが、基礎調査の結果を踏まえ、データセンターの誘致にも取り組んでまいります。

質問2:県における行政情報のクラウドストレージ化に対する認識について

現在の世界の流れからすると、データをファイルサーバーにファイル共有を行っていた企業はクラウドストレージへ移行する流れです。言うまでもなくクラウドストレージに移行するのは、情報管理の安全を確保するためであり、今後とも多くのユーザーがクラウドストレージに移行することになると思います。

そんな時代の機運を見越して和歌山県はデータセンターの誘致を進めていますが、当然、他府県も強力に誘致を繰り広げていますから、和歌山県に来てもらう絶対的な優位性があるわけではありません。そこで誘致を促進するための条件が必要だと思いますが、県が誘致に乗り出すような情報管理レベルの高いデータセンターを誘致した場合、誇るべき地元産業として多くのユーザーに利用してもらうことが立地歓迎の機運醸成になると思います。

そこで質問です。県も行政情報のクラウドストレージ化を推進していると思います。県の行政情報のクラウドストレージ化について、どのように認識していますか。企画部長の答弁をお願いいたします。

答弁者:企画部長

クラウドストレージなどクラウドサービスを利用したデータ管理は、自社で機器を保有する場合と比較し、コスト面や運用管理の負担軽減に加え、セキュリティ対策や災害対策など、様々なメリットが期待され、政府においても、平成30年6月に「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針」の中で情報システムを整備する際はクラウドサービスの利用を第一候補とすることが示されています。

県におきましても、クラウドサービスへの移行が重要との認識の基、県の情報システム調達の指針となる「和歌山県情報システム調達ガイドライン」において、情報システムの構築・更新の際には、クラウドサービスの利用を第一候補として検討することと定めているところです。

また、市町村に対しても、県と県内市町村で構成する和歌山県電子自治体推進協議会において、市町村の業務システムについて自治体クラウドへの移行を推進しているところであり、県としましても、引き続き、最新の技術動向等を注視しながら、データ管理の適正化に繋がるクラウドサービスの活用を進めてまいります。